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モバイルアプリをCurlで作る!

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アプリの実装手順

 今回作成するアプリケーションの実装手順を説明します。手順は以下の通りです。

  1. Eclipse上でAndroidプロジェクトを作成・設定
  2. Eclipse上でCurlプロジェクトを作成・設定
  3. 作成したCurlプロジェクト上で画面プログラムを作成
  4. Translatorを用いてデプロイ(ソースコードの変換、Androidプロジェクトへの配置)
  5. Androidプロジェクト上のシミュレータを用いて実行

 Caede Getting Startedも併せてご覧ください。

手順1)Eclipse上でAndroidプロジェクト作成・設定

 では、上記の手順に沿って、アプリの作成方法を説明していきます。まず、Eclipseのファイルメニューから[New]-[Android Project]を選択します。

 [Next]ボタン押下後、次画面にて利用するAndroidを選択し、以下のように設定します。

 ダウンロードしたcaedeディレクトリのlib/android配下から、resディレクトリ、libsディレクトリ、AndroidManifest.xmlファイルを作成したAndroidプロジェクトのルートにコピー(上書き)します。最後に、Androidプロジェクトを右クリックして[Properties]-[Java Build Path]を選択し、「libs/caede-android.jar」ファイルを設定すれば、完了です。

手順2)Eclipse上でCurlプロジェクトを作成・設定

 続いて、モバイル用プログラムを実装する上で必要な、Curlプロジェクトの作成・設定について説明します。ファイルメニューから[New]-[Curlプロジェクト]を選択します。

 次のようにプログラミングしていきます。今回作成するファイルの構成は、下図の赤枠内のようになります。

 Caedeフレームワークでは、画面クラス(Graphicクラス)と画面コントロールクラス(Screenクラス)を各画面ごとに作成します。画面クラスはUI部分で、画面コントロールクラスはロジック部分です。ここでは、画面Aとそこからの遷移先画面Bの画面クラスと画面コントロールクラスをそれぞれ別ファイルとして作成し、パッケージファイル(load.scurl)に集約します(パッケージファイルにすべてのクラスを直接記述しても問題ありません)。

MYPACKAGEファイル構成

 MYPACKAGEに含まれるファイル構成について、詳しく見て行きましょう(※第1画面の「Ag.scurl」「As.scurl」、第2画面の「Bg.scurl」「Bs.scurl」については、次ページにて解説します)。

load.scurl

 後述する各画面を定義する際に必要なファイル郡(Ag.scurl、As.scurl、Bg.scurl、Bs.scurl)を集約し、パッケージファイルとして定義するためのファイルです。

  • {package MYPACKAGE}

     このファイルがMYPACKAGEというパッケージであることを示します。モバイル用のプログラムであることを示すために、caede-client-applet? = trueを指定します。

  • {import}

     他パッケージを参照するには、import文を用います。

  • {include}

     他ファイルを読み込みます。

  • {client}

     Caedeフレームワーク特有の構文です。作成される画面とその任意の名前を定義します。

start.curl

 起動用ファイルです。アプレット起動時に最初に実行されるファイルです。次のようにプログラミングします。

  • {applet manifest = "manifest.mcurl"}

     利用するマニフェストファイルを指定します。モバイル用のプログラムであることを示すために、caede-client-applet? = trueを指定します。

  • {import}

     他パッケージを参照するには、import文を用います。今回の例では、Caedeフレームワークと、自作したMYPACKAGEを利用します。

  • {startup GamenAScreen}

     startupプロシージャにて、最初に起動する画面コントロールクラスを指定します。ここでは、GamenAScreenという画面コントロールクラスを指定しています。

manifest.mcurl

 マニフェストファイルです。マニフェストファイルはアプリケーションリソースを管理・共有し、アプリケーションを配置するためのファイルです。以下のように記述されます。このファイルは通常、CDEの機能にて自動で作成される部分です。

  • {delegate-to COM.CURL.CAEDE.FRAMEWORK}

     ダウンロードしたcaedeディレクトリにあるパッケージ(COM.CURL.CAEDE.FRAMEWORK)をデリゲートします。通常は、以下の手順を踏むことで自動で生成されます。

    1. Curlプロジェクトを右クリックし、「Properties」を選択
    2. Properties for XXX(Curlプロジェクト)ダイアログにて[Curl]-[ライブラリ]を選択
    3. [外部ライブラリを追加]ボタンをクリックし、ダウンロードしたCaedeディレクトリ配下のlib/common/curl/framework/manifest.mcurlを選択
    4. [OK]ボタンをクリック
  • {component pakage MYPACKAGE}

     自作したパッケージを定義します。この部分もCDEにてパッケージクラスを作成した場合は自動で生成されます。

  • {component file start.curl}

     起動用ファイルを定義します。この部分もCurlプロジェクトを作成した際に自動で生成されます。モバイル用のプログラムであることを示すために、caede-client-applet? = trueを指定します。(caede-client-applet? = trueは自動生成されませんので、手動で記述する必要があります。)

次のページ
手順3)作成したCurlプロジェクト上でアプリ画面を実装

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この記事の著者

SCSソリューションズ株式会社 井野 恵介(イノケイスケ)

2000年、九州住商情報システムに入社後多くのERPパッケージ開発を担当、その後現在のCurlビジネスに従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/6351 2012/02/02 14:00

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