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Windows Azure新機能チュートリアル

Windows Azure for Node.jsでAzureストレージを扱おう

Windows Azure 新機能チュートリアル(15)

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BLOB一覧の取得

 ファイルのアップロードが完了すると、BLOB一覧画面(http://localhost/list)にリダイレクトされます。リスト11とリスト12は、BLOB一覧画面の処理です。

[リスト11]BLOB一覧表示(app.js 54行目~)
// BLOB一覧
app.get('/list', routes.listblobs);
[リスト12]BLOB一覧表示(routes/index.js 32行目~)
exports.listblobs = function(req, res) {
  //(1)BLOBの一覧取得
  blob.client.listBlobs(BLOB.CONTAINER, function(err, blobs) {
    res.render('list.ejs', { 
      title  : 'BLOB一覧',
      blobs : blobs});
  });
};

 (1)のlistBlobsメソッドは指定したコンテナは配下のBLOB一覧を取得します。BLOBの一覧は第2引数のblobs変数に配列として代入されるので、テンプレート側で一覧を表示しています(リスト13)。

[リスト13]一覧の表示(view/list.ejs)
<% for (var i = 0; i < blobs.length; i++) {   %>
    <tr>
      <td><%= i+1 %></td>   
      <td><a href="<%= blobs[i].url %>"><%= blobs[i].name %></a></td>
      <td><form action="info/<%= blobs[i].name %>" method="get">
      <input type="submit" value="情報"></form></td>
      <td><form action="delete/<%= blobs[i].name %>" method="post">
      <input type="submit" value="削除"></form></td>
    </tr>
<% } %>

 blobs変数blobsが配列として渡されるので、アップロードしたBLOBへのURLと、BLOB名を表示しています。

図3:BLOB一覧画面
図3:BLOB一覧画面

BLOBの削除

 一覧画面の[削除]ボタンを押すと、http://localhost/delete/BLOB名でPOST処理が行われます(リスト14、リスト15)。

[リスト14]BLOBの削除(app.js 58行目~)
// BLOBの削除
app.post('/delete/:id', routes.deleteblob);
[リスト15]BLOBの削除(routes/index.js 47行目~)
exports.deleteblob = function(req, res) {
  var blobName = req.params.id;
  // BLOBの削除
  blob.client.deleteBlob(BLOB.CONTAINER, blobName, function(err) {
    res.redirect('/list');
  });
};

  app.postの第2引数に指定された、「:id」はプレースホルダとして利用されreq.params.idに紐を付けられます。その情報を元に、指定されたBLOBをdeleteBlobメソッドで削除しています。

BLOBプロパティ情報の取得

 一覧画面の[情報]ボタンを押すと、http://localhost/info/BLOB名でGET処理が行われます(リスト16、リスト17)。

[リスト16]BLOBプロパティの取得(app.js 60行目~)
// BLOBのプロパティ
app.get('/info/:id', routes.information);
[リスト17]BLOBプロパティの取得(routes/index.js 59行目~)
exports.information = function(req, res) {
  var blobName = req.params.id;
  blob.client.getBlobProperties(BLOB.CONTAINER, blobName, function(err, blob, response) {
    res.write(util.inspect(blob));
    res.end();
  });
};

 削除処理と同様にURLに指定されたBLOB名を元にgetBlobPropertiesメソッドでBLOBのプロパティ情報を取得しています。図2では、メタデータとして設定した「onwer : 投稿者」が確認できるでしょう。

図4:BLOBプロパティの表示
図4:BLOBプロパティの表示
補足 APIリファレンス

 現在のところAzure SDK for Node.jsのAPIリファレンスは未整備です。したがってAPIの詳細を確認するには、ソースを参照するのが一番確実です。

まとめ

 少し駆け足ではありましたが、ExpressとAzureストレージの利用方法について理解できたでしょうか。今回の例のようにすべてをNodeで行う必要は無いため、適材適所で組み合わせることによってAzureの利用方法が広がっていくと考えています。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト statemachine(statemachine)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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