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モバイル・エンタープライズ・アプリケーションの統合プラットフォーム「IBM Worklight」(AD)

エンタープライズアプリケーションのモバイル化を包括的に支援する「IBM Worklight」とは?

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Worklightの概要

 Worklightプラットフォームは以下の4つの主要なコンポーネントで構成されています。

  • IBM Worklight Studio: EclipseベースのIDE(Integrated Development Environment: 統合開発環境)です。この環境を使用すると、さまざまなモバイル・オペレーティング・システムで完全に動作するモバイル・アプリケーションを開発するために必要な、あらゆるコーディング作業と統合作業を行えます。Worklight Studioにはコード開発支援機能があるおかげで、EclipseユーザーがWorklight Studioを使ってモバイル・アプリケーションを開発する際に、追加で学習しなければならないことは、ほとんどあるいはまったくなく、EclipseユーザーにとってWorklight Studioは使いやすいはずです。
  • IBM Worklight Server: アプリケーション、外部サービス、エンタープライズ・バックエンド・インフラストラクチャーなどとの間のスケーラブルなゲートウェイとして機能するJavaベースのサーバーです。このサーバーには、接続、マルチソースのデータ抽出およびデータ操作、認証、Webアプリケーションやハイブリッド・アプリケーションの直接更新(Direct Update)、分析、運用管理などを実現するためのセキュリティー機能があります。Worklight ServerはWorklightアプリケーションを実行するためのIBM WebSphere Application Serverランタイム環境とApache Tomcatランタイム環境をサポートしています。
  • IBM Worklight Device Runtimeコンポーネント: デプロイされたアプリケーションのターゲット環境にサーバー機能を組み込むためのクライアント・サイドのランタイム・コードで構成されるコンポーネントです。
  • IBM Worklight Console: Worklight Server、Worklight Serverにデプロイされたアプリケーションに加え、アダプター、プッシュ通知などを対象とした継続的な監視と管理をサポートするためのWebベースの管理コンソールです。このコンソールを使用することで、さまざまなバージョンのモバイル・アプリケーションを管理したり、アプリケーションのユーザーに任意の通知を送信したりすることもできます。

 Worklightはこれらのコンポーネントを通じて多種多様な機能と能力を提供します。その一部を以降で紹介します。

クロスプラットフォームのアプリケーションを構築するための統合開発支援環境

 Worklight Studioはサポート対象となるすべてのモバイル・プラットフォームに対し、モバイル・アプリケーションの開発環境を提供します。アプリケーションはモバイルWebアプリケーションとして開発することもできますが、特定のオペレーティング・システム(Android、iOS、BlackBerry、Windowsなど)を対象に開発することもできます。図1はWorklight Studio開発環境の画面です。

図1. Worklight Studio IDE
図1. Worklight Studio IDE

オープンな手法でサードパーティーのライブラリーと統合

 サードパーティーのJavaScriptライブラリー(jQuery Mobile、Sencha Touch、Dojo Toolkitなど)をWorklight Studio開発環境にシームレスに統合することができます。そのため、これらのライブラリーを使用して構築された既存のアセットを再利用することができます。Worklightには、任意のアプリケーションに使用できるDojoライブラリーが含まれています。jQueryライブラリーやSenchaライブラリーを使用するには、モバイル・アプリケーションの作成時にこれらのライブラリーを構成する必要があります。新しいモバイル・アプリケーションを開発する際に既存のアセットを利用できると、モバイル・アプリケーションの開発サイクルを短縮できる可能性があります。図2に示すのはWorklightアプリケーション作成ウィザードであり、さまざまなライブラリーを統合するためのオプションが表示されています。

図2. アプリケーション作成ウィザード
図2. アプリケーション作成ウィザード

強力な認証フレームワーク

 Worklightには認証フレームワークが組み込まれており、このフレームワークはほとんど手間をかけずに構成して使用することができます。認証はフォーム・ベースで行うこともできますし、クッキー・ベース、HTTPヘッダー・ベース、アダプター・ベースで行うこともできます。Worklight Studioにはエディターが用意されており、あらゆるアプリケーションに関する認証の構成を表示、編集することができます。またWorklightでは、カスタムの認証フレームワークを作成することもできます。図3はWorklight Studioの「Authentication Configuration Editor(認証構成エディター)」を示しています。

図3. Authentication Configuration Editor(認証構成エディター)
図3. Authentication Configuration Editor(認証構成エディター)

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オペレーティング・システム間で共通コード・ベースを共有

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この記事の著者

Harish Shenoy(Harish Shenoy)

Harish ShenoyはIBM認定のSOAソリューション・デザイナーです。現在はIBM India Software LabのBPTSEチームで、アプリケーション接続性とアプリケーション・インフラストラクチャーにおける技術ソリューション・アーキテクチャーを提供しています。彼の専門は、IBM Wo...

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