Service Bus:通知ハブ
Windows AzureのSDK 2.1リリースで、Microsoft.ServiceBus.dll内にある公式のWindows Azure SDKの一部として、Windows Azure通知ハブのサポートを追加しました(以前は通知ハブ機能はプレビューアセンブリにありました)。
プログラムで通知ハブを作成、更新、削除したり、デバイス登録を管理したり、すべてのプラットフォームですべてのモバイルクライアントに(Windows Store、Windows Phone 8、iOS、Android)プッシュ型通知を送信できるようになりました。
MSDNの通知ハブの詳細についてはここから、または通知ハブの//BUILD/プレゼンテーションはここからご確認ください。
Service Bus:ペアの名前空間
今回のWindows Azure SDK 2.1リリースに含まれている新機能の一つに、Service Busの"Paired Namespaces"のサポートがあります。Service Busサービスの名前空間が利用できなくなり(例えば、接続の問題やアウテージなどで)、Queue、Topic、サブスクリプションをホストしている名前空間にメッセージを送受信できなくなるような状況では、ペアの名前空間でよりうまく状況を処理できるようになります。以前だと、このシナリオを処理するためには、バックアップとして機能する別の名前空間を手動で設定して、手動のフェイルオーバーを実装し、きちんと処理させるためのややこしいロジックを再試行しなければなりませんでした。
Service BusがPaired Namespacesをサポートするようになったため、2つの名前空間を接続できるようになりました。
セカンダリの名前空間をアクティブにすると、メッセージは後でプライマリキューに配信するためにセカンダリキューに格納されます。もしプライマリコンテナ(名前空間)が何らかの理由で使用できなくなった場合、自動フェールオーバーがセカンダリキュー内のメッセージを有効にします。
ペア名前空間と高可用性の詳細については、新しいトピックの非同期メッセージングパターンと高可用性を参照してください。
Service Bus:ツールの改善
今回のリリースで、Visual Studioのサーバーエクスプローラを使用したService Busメッセージングエンティティの管理に対する機能強化および変更が、Windows Azure Tools for Visual Studioに追加されました。最も大きな変更点は、Service BusノードがWindows Azureに統合されて、統合されたサブスクリプションの管理をサポートしているところです。
さらに、Service Bus Queueを持つWindows Azureのワーカーロールプロジェクトテンプレートにより生成されるコードにも変更がありました。このコードは、現在QueueClient.OnMessageメソッドを使用して、イベント駆動型の"メッセージポンプ"プログラミングモデルを使用しています。
PowerShell:多くの新しい自動化コマンド
以前Windows Azure SDK 2.0リリースについてブログを投稿して以来、Windows Azure PowerShell(別途ダウンロード)を5回更新しました。
変更についての詳細は、ここからご確認ください。以下のエリアで新しいコマンドレットを追加しました。
- 中国インスタンスとWindows Azureパックのサポート
- 環境構成
- VM
- クラウドサービス
- Webサイト
- Storage
- SQL Azure
- Service Bus
中国インスタンスとWindows Azureパック
中国インスタンスとWindows Azureパックにはそれぞれ以下のコマンドレットをサポートしています。
- 中国インスタンス:Webサイト、Service Bus、Storage、クラウドサービス、VM、ネットワーク
- Windows Azureパック:Webサイト、Service Bus
これら2つのWindows Azure環境に対して、PowerShellコマンドレットのフルサポートを近々行う予定です。
仮想マシン:仮想マシンの起動/停止
VSサーバーエクスプローラでのVMの起動/停止機能と同様に、VMを停止して課金を一時停止することができます
停止したVM設定の元の動作を維持しておきたい場合は、-StayProvisionedスイッチパラメータで引き渡すことができます。
仮想マシン:VMエンドポイントのACL
VMのエンドポイントに詳細なネットワークACLを構成する多くのコマンドレットを追加および更新しました。
以下のコマンドレットにより、ACL configの作成やそれらのVMエンドポイントへの適用が可能です。
- New-AzureAclConfig
- Get-AzureAclConfig
- Set-AzureAclConfig
- Remove-AzureAclConfig
- Add-AzureEndpoint -ACL
- Set-AzureEndpoint -ACL
以下の例は、VMの既存のエンドポイントにACLルールを追加する方法を示しています。
仮想マシン管理に関するその他の改善点には、以下のものがあります。
- Windowsのリモート管理を無効にする-NoWinRMEndpointパラメータをNew-AzureQuickVMおよびAdd-AzureProvisioningConfigに追加
- 直接のサーバからのリターンを有効または無効にする-DirectServerReturnパラメータをAdd-AzureEndpointおよびSet-AzureEndpointに追加
- 負荷分散のエンドポイントを修正するためのSet-AzureLoadBalancedEndpointコマンドレットを追加