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ComponentZine(ComponentOne)

スペルチェック機能を持ったワープロ風WPFアプリケーションの作成

ComponentOne Studioを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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C1RichTextBoxToolbarコントロールの概要

 C1RichTextBoxToolbarコントロールは、C1RichTextBoxコントロールを簡単にテキストエディタに変えるだけの十分な機能を備えた、リボン形式のツールバーです。C1RichTextBoxToolbarコントロールは、完全なカスタマイズを可能にするC1Toolbarコントロールに基づいてます。

 C1RichTextBoxToolbarコントロールをC1RichTextBoxコントロールに接続するには、次のXAMLコードのようにC1RichTextBoxToolbarコントロールのRichTextBoxプロパティに、C1RichTextBoxコントロールの名前を指定します。

<c1:C1RichTextBoxToolbar Name="C1RichTextBoxToolbar1" RichTextBox="{Binding ElementName= C1RichTextBox1}" Width="732" HorizontalAlignment="Left" />

<c1:C1RichTextBox Name="C1RichTextBox1" Height="387" Width="733" />

 アプリケーションにC1RichTextBoxToolbarコントロールを追加すると、次のようなツールバーがアプリケーションに実装されます。

C1RichTextBoxToolbarコントロール
C1RichTextBoxToolbarコントロール

 ツールバーは、2つのタブと9つのグループで構成されています。

[ホーム]タブ

 [編集][フォント][段落][挿入]および[ツール]の5つの要素グループが定義されています。

[表]タブ

 [テーブル][行と列][マージ][セル]の4つの要素グループが定義されてます。

ツールバーは2つのタブと9つのグループで構成されている(ヘルプより抜粋)
ツールバーは2つのタブと9つのグループで構成されている(ヘルプより抜粋)

[編集]グループ

 [編集]グループは、コピー、貼り付け、元に戻すなどの標準的な編集ツールを提供します。

貼り付け

 [貼り付け]ボタンをクリックすると、選択したテキストがC1RichTextBoxコントロールに貼り付けられます。テキストを選択した状態で[Ctrl]+[V]キーを押しても、テキストを貼り付けることができます。

切り取り

 [切り取り]ボタンをクリックすると、選択したテキストが切り取られ、クリップボードに貼り付けられます。テキストを選択した状態で[Ctrl]+[X]キーを押しても、テキストを切り取ることが可能です。

コピー

 [コピー]ボタンをクリックすると、選択したテキストをコピーして、C1RichTextBoxコントロールまたは他のアプリケーションに貼り付けることが可能です。テキストを選択した状態で[Ctrl]+[C]キーを押しても、テキストをコピーできます。

元に戻す

 [元に戻す]ボタンをクリックすると、前にC1RichTextBoxコントロールのコンテンツに加えられた変更が元に戻ります。[元に戻す]ボタンは、変更が行われるまではアクティブになりません。[Ctrl]+[Z]キーを押しても、変更を元に戻すことが可能です。

やり直し

 [元に戻す]ボタンをクリックした後に[やり直し]ボタンをクリックすると、前に元に戻した変更をやり直します。[やり直し]ボタンは、[元に戻す]ボタンがクリックされるまでアクティブになりません。[Ctrl]+[Y]キーを押しても、変更をやり直すことができます。

書式のコピー/貼り付け

 [書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックすると、選択したテキストの書式設定をコピーして、他のテキストに適用できます。

[フォント]グループ

 [フォント]グループには、C1RichTextBoxコントロールで使用されるフォントをカスタマイズするためのオプションがあります。

フォント

 [フォント]オプションは、C1RichTextBoxコントロールのテキストに適用されるフォントを選択できるドロップダウンリストです。デフォルトのフォントは、Portable User Interfaceです。

フォントサイズ

 [フォントサイズ]オプションは、C1RichTextBoxコントロールのテキストに適用されるフォントのサイズを選択できるドロップダウンリストです。デフォルトのフォントサイズは9です。

フォント拡大

 [フォント拡大]ボタンをクリックすると、選択したテキストのサイズが大きくなります。

フォント縮小

 [フォント縮小]ボタンをクリックすると、選択したテキストのサイズが小さくなります。

太字

 [太字]ボタンをクリックすると、選択したテキストに太字が適用されるか、太字が削除されます。

斜体

 [斜体]ボタンをクリックすると、選択したテキストに斜体が適用されるか、斜体が削除されます。

下線

 [下線]ボタンをクリックすると、選択したテキストに下線が適用されるか、下線が削除されます。

大文字小文字の変更

 [大文字小文字の変更]オプションは、選択したテキストの大文字小文字を変更するためのオプションをリストするドロップダウンリストです。オプションには、[小文字][大文字][単語の先頭を大文字にする]および[大文字小文字の切り替え](小文字を大文字に、大文字を小文字にする)があります。

上付き

 [上付き]ボタンをクリックすると、選択したテキストが上付き文字テキスト(上付き文字ではないテキストより上に表示される)になります。

下付き

 [下付き]ボタンをクリックすると、選択したテキストが下付き文字テキスト(上付き文字ではないテキストより下に表示される)になります。

フォントの色

 [フォントの色]オプションは、選択されたテキストの色を変更するための標準的な色をリストするドロップダウンカラーピッカーです。

強調テキストの色

 [強調テキストの色]オプションは、選択されたテキストを囲む背景の色を変更するための標準的な色をリストするドロップダウンカラーピッカーです。

[段落]グループ

 [段落]グループには、C1RichTextBoxコントロールで使用される段落設定をカスタマイズするためのオプションがあります。

テキスト左揃え

 [テキスト左揃え]オプションは、選択したテキストを左揃えで配置します。これはデフォルトの配置オプションです。

テキスト中央揃え

 [テキスト中央揃え]オプションは、選択したテキストをC1RichTextBoxコントロールの中央に配置します。

テキスト右揃え

 [テキスト右揃え]オプションは、選択したテキストを右揃えで配置します。

均等揃え

 [均等揃え]オプションは、選択されたテキストに空間を入れて均等に配置します。

箇条書き

 [箇条書き]オプションは、選択されたテキストに箇条書きを追加または削除するボタンです。

番号付き

 [番号付き]オプションは、選択されたテキストに番号を追加または削除するボタンです。

テキスト折り返し

 [テキスト折り返し]オプションは、テキストの行をC1RichTextBoxコントロール内に収まるように折り返すかどうかを判断します。デフォルトでは、テキストは折り返されます。

境界線

 [境界線]ドロップダウンボックスを使用すると、境界線の色、太さ、境界線を表示する場所を設定できます。

段落の色

 [段落の色]オプションは、段落全体の背景の色を変更するための標準的な色をリストするドロップダウンカラーピッカーです。デフォルトでは、このオプションは[白]に設定されます。

マージン

 [マージン]ドロップダウンボックスを使用すると、テキストの周囲の左、右、上、および下のマージンの大きさを設定できます。デフォルトでは、左、右、上マージンの値は0、下マージンの値10に設定されます。

パディング

 [パディング]ドロップダウンボックスを使用すると、選択されたテキストの周囲の左、右、上、および下のパディングの大きさを設定できます。デフォルトでは、これらの値は0に設定され、パディングはありません。

[挿入]グループ

 [挿入]グループを使用すると、C1RichTextBoxコントロール内のコンテンツを挿入できます。

画像の挿入

 [画像の挿入]ボタンをクリックすると、[画像の挿入]ダイアログボックスが表示され、挿入する画像を参照して選択したり、画像のURLを入力したりできます。

記号の挿入

 [記号の挿入]オプションをクリックすると、C1RichTextBoxコントロールに挿入する記号を選択するためのドロップダウンダイアログボックスが表示されます。

ハイパーリンクの挿入

 [ハイパーリンクの挿入]ボタンをクリックすると、[ハイパーリンクの挿入]ダイアログボックスが表示され、挿入するハイパーリンクテキストとURLを入力できます。

ハイパーリンクの削除

 [ハイパーリンクの削除]ボタンをクリックすると、選択したテキスト内のハイパーリンクが削除されます。C1RichTextBoxコントロール内のハイパーリンクを強調表示し、[ハイパーリンクの削除]ボタンをクリックしてリンクを削除します。

[ツール]グループ

 [ツール]グループを使用すると、C1RichTextBoxコントロール内のコンテンツを操作および編集できます。

スペルチェック

 [スペルチェック]ボタンをクリックすると、[スペル]ダイアログボックスが表示されます。このボタンをアクティブ化するには、スペルチェックを設定する必要があります。詳細については、「スペルチェック」を参照してください。[スペル]ダイアログボックスでは、提案されたスペルを確認して、エラーを無視したり、同じ単語のエラーをすべて無視したり、現在のスペルを提案されているスペルに変更したり、現在のスペルの出現箇所をすべて変更したり、現在のスペルをスペルチェック辞書に追加したり、提案されたスペルに基づいてその他のスペルを表示したり、ダイアログボックスを閉じてスペルチェック操作をキャンセルすることができます。

検索と置換

 [検索と置換]オプションをクリックすると、ドロップダウンボックスが表示され、C1RichTextBoxコントロールのコンテンツを検索したり、検索して置換するためのテキストを入力できます。1つずつ置換したり、すべてを置換したり、次の一致を検索できます。

[表][行と列][マージ][セル]グループ

 C1RichTextBoxコントロール内に表を作成できます。

 行列の数を指定して表を作成したり、表の罫線設定、表の罫線設定、行列の挿入、表・セル・行列の削除、セルの結合、セルのサイズ設定、などの操作ができます。

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GUIの作成

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7500 2013/11/12 15:40

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