仮想マシン:Visual Studio作成フォーム
最新のAzure SDK 2.3リリースでは、Visual Studioサーバーエクスプローラから直接仮想マシンを作成できます。Azureノード上で右クリックし、“Create Virtual Machine”メニューオプションを選択するだけです。
これにより、“Create New Virtual Machine”ウィザードが起動して、仮想マシンを作成し、その中で実行するイメージを選択し、仮想ネットワークに添付するまでがウォークスルーでき、Visual Studio内からファイアウォールのポートがすべて開かれます。
作成されると、Visual Studio内からVMをすべて(シャットダウン、再起動、起動、リモートデスクトップ、デバッグの有効化、デバッガの添付)管理できます。
これにより、Visual Studio IDEから抜けることなくAzureを非常に簡単に利用することができます。
仮想マシン:統合されたPuppetおよびChefのサポート
以前のブログ投稿で、Azure上でホストされる仮想マシンのオプション拡張として導入された新しいVMエージェントについてお話ししました。VMエージェントは、必要に応じてWindowsおよびLinuxのVM内で実行できる軽量で邪魔にならないプロセスです。VMエージェントは、VM機能を拡張したり、一般的な管理シナリオをより簡単にする拡張というソフトウェアモジュールをインストールしたり、管理するために使用するものです。
先週のBuildカンファレンスで、PuppetおよびChefの簡単サポートを有効にする拡張など、新しい拡張機能のビルトインサポートを発表しました。PuppetおよびChefにより、開発者やIT管理者はインフラ構成の望ましい定義を自動化でき、Azureで何千ものVMを管理するのも簡単になります。
Puppetサポートの有効化
現在Azure VMギャラリーに、Puppetマスターサーバーを非常に簡単に立てることができるビルトインVMイメージがあります。これによりPuppetを使用してインフラの格納および管理ができます。AzureでPuppetマスターを作成するのは簡単で、VMギャラリーで“Puppet Enterprise”テンプレートを選択するだけです。
そうすると、このPuppetマスターに接続する新しいAzure仮想マシンを作成することができます。Azure管理ポータルを使用して作成したVMにこれを有効にするのは簡単で(コマンドラインでも簡単にできるようになっています)、Create VM from galleryの最後のページに移動して、その中の“Puppet Extension Agent”拡張をチェックするだけです。
開始するには、PuppetマスターサーバーのURLを指定してください。VMが展開されると、拡張機能はPuppetマスターサーバーに接続し、マシンを構成するのに必要な初期設定を引き出してきます。
この新しいサポートにより、PuppetおよびChefのどちらもが非常に簡単に開始できるようになり、Azure内のIaaSインフラ構成管理がよりリッチなものになります。
仮想マシン:基本層
先ほど、Azure Webサイトに対して新しい“基本層“オプションを導入することについてお話しました。今月から、仮想マシンでも同様に“基本層“を導入します。
基本層オプションでは、既存のVM(現在“標準層“VMと呼ばれている)と同様のCPUとメモリ構成オプションでVMを提供しますが、ビルトインの負荷分散やAutoScale機能は含まれていません。こちらもまた27%オフの価格になります。
これらのインスタンスは、本番アプリケーションでビルトインのロードバランサ(必要に応じて、独自の負荷分散装置を持って来ることは可能)やバッチ処理のシナリオが不要な場合や、開発およびテストのワークロードに対して最適です。新しい基本層のVMもAWSと同等のVMインスタンスに似たパフォーマンス特性を持っています(これは既存の標準層VMと比べると強力さに欠けます)。
総合的な価格設定の情報は、仮想マシン価格設定の詳細ページでご確認ください。
ネットワーク:Azure仮想ネットワーク動的ルーティングVPNゲートウェイとPoint-to-Site VPNの一般公開
昨年、ルートベースのVPNをサポートし、Azureで仮想ネットワークに個々のコンピュータを接続することができるDynamicRoutingゲートウェイおよびPoint-to-Site VPNと呼ばれる機能のプレビューを行いました。今月の初旬、この機能が一般公開されることを発表しました。仮想ネットワーク内のDynamicRouting VPNゲートウェイは、現在StaticRouting VPNゲートウェイと同じ99.9%のSLAが適用されます。
現在一般公開モードになったので、DynamicRoutingゲートウェイは2014年5月1日から自動的に標準ゲートウェイ料金が発生します。
サービスの詳細については、仮想ネットワークWebサイトでご確認ください。