Mobile Services:オフラインサポート
上記のサポートに加えて、Windows PhoneおよびWindows Storeアプリに対して、クライアントSDKサポートを伴う新しいMobile Servicesオフライン機能のプレビューも導入しています。
この機能により、モバイルアプリケーションは、ネットワークから切断されている時でも、データを作成および変更できます。アプリがオンラインに戻ったときはMobile Services Table APIでローカルの変更を同期します。機能には、同じレコードがクライアントとバックエンドの両方で変更された場合に競合を検出するサポートも含まれています。
新しいMobile Servicesオフライン機能を使用するには、ローカル同期ストアを設定してください。独自の同期ストアを定義したり、提供されているSQLiteベースの実装を使用することができます。Mobile Services SDKは、既存のMobile Services Table APIに対して対称プログラミングモデルで、同期ストア用の新しいローカルテーブルAPIを提供しています。クライアントとバックエンド間で競合を検出するために、オフライン機能と一緒にオプティミスティック同時実行を使用できます。
Mobile Servicesオフライン機能のプレビューは、Windows StoreおよびWindows PhoneアプリのMobile Services SDKの一部として利用できます。今後は、iOS、Android、Xamarinなど、Mobile Servicesでサポートされているすべてのクライアントプラットフォームをサポートする予定です。
Mobile Services:Azure Active Directoryサインオンのサポート
Mobile Servicesに対して、Azure Active Directoryのシングルサインオンをサポートするようになりました。Azure Active Directory認証は、.NETおよびMobile ServicesのNode.jsバックエンドオプションで利用可能です。
機能を利用するには、まずAzure Active Directory管理ポータルのApplicationsタブで、クライアントアプリとMobile ServicesをAzure Active Directoryテナントに登録してください。
クライアントプロジェクトでは、Windows Store、iOS、Androidクライアントで利用可能なActive Directory Authentication Library(ADAL)を追加する必要があります。
それ以降、ADALライブラリから検索されたトークンは、Mobile Servicesでの認証およびアクセスで使用されます。
ADALのシングルサインオン機能により、他のリソース(SharePointおよびOffice 365のような)への呼び出しをユーザーの代わりにMobile Servicesが行うこともできます。新しいADAL機能の詳細については、ここからご確認ください。
これらの新しい更新により、Mobile Servicesは、従業員が使用する強力なアプリを構築するためのより魅力的なプラットフォームになっています。
通知ハブ:KindleサポートとVisual Studio統合
以前、Azure通知ハブについてブログ投稿しました。これは、ハイスケールなクロスプラットフォームプッシュ通知サービスで、1つのAPIコールで、数百万のIOS、Android、Windows Phoneデバイスを含む対象ユーザへ、即座に独自のプッシュ通知を送信できます。
今回、Azure通知ハブに、Amazon Kindle Fireデバイスのサポートおよび通知ハブに対するVisual Studioサポートという、2つの重要な更新を行いました。
Amazon Kindleのサポート
今回の追加により、Azure管理ポータルの通知ハブ設定ページで、Amazon Device Messaging(ADM)サービス証明書に通知ハブを構成でき、iOS、Android、Windowsに加え、Amazon Kindleデバイス上のアプリにプッシュ通知が送信できるようになりました。
Visual Studioでプッシュ通知をテスト
以前、Azure管理ポータルを使用してプッシュ通知をデバッグする方法についてブログ投稿しました。今回のVisual Studioアップデートでは、通知ハブを閲覧したり、Visual Studioサーバーエクスプローラから直接プッシュ通知をテスト送信できます。
Visual Studioサーバーエクスプローラの通知ハブノードの下にある通知ハブを選択し、右クリックしてSend Test Notificationsコマンドを選択してください。
通知ハブウィンドウで、特定のタグまたは登録されているすべてのデバイス(ブロードキャスト)のどちらかでメッセージを送信できます。Windows Store、Windows Phone、Android、iOSのさまざまなテンプレートから選択したり、独自テンプレートを使用したクロスプラットフォームメッセージを選択できます。Sendをクリックした後、すぐにその送信結果を受信するので、送信がうまくいったかどうかが診断できます。
Azure通知ハブの詳細については、ここからチュートリアルを確認してください。
AutoScale:Autoscaleサービスの一般公開
昨年の夏、Autoscaleサービスのプレビューを発表しました。今回、Autoscaleが一般公開されることを発表できうれしく思います! それよりも、Autoscaleを使用するための追加料金はないのです。
最初のプレビュー版をリリースして以来ですが、APIと.NET SDKと共に、パフォーマンスおよびスケジュールベースのAutoscaleサポートという新機能を追加しました。これにより定義したパフォーマンス基準値を使用してプログラムでスケール調整することができます。
Autoscaleは、クラウドサービス、仮想マシン、Mobile Services、Webサイトの4つのAzureコンピュートサービスをサポートしています。仮想マシンとWebサイトの場合、Autoscaleは標準料金層の機能として含まれており、Mobile Servicesの場合、基本および標準料金層の一部として含まれています。
ストレージ:Read Access Geo Redundant Storage(RA-GRS)の一般公開
12月に、データのより高い読み取り可用性を実現する機能を追加しました。この機能は、Read Access - Geo Redundant Storage(RA-GRS)と呼ばれるもので、これにより、ストレージアカウントのプライマリ領域が使用不能の場合に、ストレージアカウントのセカンダリ領域から最終的に整合性が取れるジオレプリケーションされたデータコピーを読み取ることができます。
先週、RA-GRS機能がプレビューモードから一般公開に移ったことを発表しました。これは中国のユーザーを含むすべての地域ですべてのAzureのお客様にご利用いただけるものです。
RA-GRS SLAと価格設定
RA-GRSを使用する利点は、ストレージアカウントに対してGRS(99.9%以上)を超えるより高い読み取り可用性(99.99%以上)を提供していることです。プライマリが使用できない場合にセカンダリからデータが読み取ることができるRA-GRSを使用すると、書き込み可用性が99.9%以上(本日はGRSと同じ)で継続しており、RA-GRSに対する読み取り可用性が99.99%以上になります。価格面では、トランザクションおよび帯域にかかる料金は、GRSとRA-GRSに違いはありませんが、容量(GB)にかかる料金は、GRSよりRA-GRSの方がわずかに高いです。SLAと価格についての詳細は、ここのWindows Azureストレージの価格設定ページをご確認ください。
その他詳細については、ここのストレージブログでご確認いただけます。