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IBM Software Impact 2014レポート

【IBM Impact 2014 インタビュー】 PaaSサービスのエコシステムやDevOpsに適した開発プロセスの提供を宣言

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OSSコミュニティにも広く使用してもらえるPaaSエコシステムを提供する

【interview with】
米IBM ソフトウェア&システムズ シニアバイスプレジデント兼グループエグゼクティブ
スティーブ・ミルズ氏

Q. IBM全体のクラウド戦略とは

 クラウドの形態には、大きくパブリック、プライベート、ハイブリッドの3種類があるが、ユーザー企業が選択するのは「ダイナミッククラウド」だろうとIBMでは考えている。ダイナミッククラウドは、既存のITシステムやプライベートクラウドで稼働するシステムを、パブリッククラウド上で連携するもの。そのため、IBMでは3種類のクラウド形態それぞれに投資を行うとともに、相互の連携や移行をシームレスに行うために優秀な人材を投入している。

 ほとんどの企業では、既存のデータベース、システム・オブ・レコード(基幹系などデータ管理が中心のシステム)、ビジネスプロセスを今後も使い続けるわけだから、それらをいかにしてシステム・オブ・エンゲージメント(ユーザー体験のためのシステム)で活用するかが、これからユーザーへ提案すべき提案となるだろう。また、既存システムのアーキテクチャを、いかにしてパブリッククラウドインフラ上でも活かすか。IBMはそのための機能を随時追加している。

Q. BlueMixの競合というと?

 PaaSは毎週のように状況が変わっているので、競合をここというのは難しい。けれども、PaaSのプロバイダはAmazonしかり、Googleしかり、インフラ(IaaSなど)とつながってきているように思う。当社がIaasである「SoftLayer」を買収したのもその点であり、IBMはここにユーザーへの強い価値を提案できる。

 もう1つ、PaaSにおけるIBMの強みは、オープンスタンダードで構築していることがある。IBMのPaaSであるBlueMixは、42の協賛企業・団体(2014年4月時点)の賛同の下、オープンソースで開発が進められているPaaSソフトウェア「Cloud Foundry」をベースに構築されている。また、IBMはCloud Foundryの創設メンバーであり、今年2月に発足したCloud Foundry Foundationにも参加している。これには、Cloud Foundryを成熟したPaaSにしていくねらいがある。当社としてはユーザー企業に対し、コミュニティというアイデアでプッシュしていきたい。

 これまで、PaaSはどちらかというと脇でやっているプロジェクトで使用されるケースが多かった。しかし、今後はユーザー企業側でPaaSの使用がもっと検討されていくだろうし、迅速も市場が立ち上がっていくに違いない。

Q. サードパーティもBlueMix向けサービスを提供できる市場として、IBM Cloud marketplaceがリリースされた。サードパーティがこの市場にサービスを提供するメリットは何か。

 これまで彼らがアプローチできていなかった顧客、ユーザーにアプローチできる点だろう。たとえば、IBM Cloud marketplaceにサービスを乗せたサードパーティ(すでに乗せているところがある)は、その機能をもっと幅広く提供できる。コンポーザブルサービスをつくったサードパーティは、ほかのSaaSのプロバイダと連携をしていたわけだが、彼らにとってもIBMにとっても相互にメリットがある。一方、IBMにとっては彼らのコミュニティにアクセスできるのがメリットだ。サービスプロバイダは極めて大きなコミュニティを持っている。たとえば、RedisやMongoDB、Zendなどの開発者コミュニティには何百万という人がいる。BlueMixを彼らにも使用してもらい、BlueMixのエコシステムを大きく広げたいのだ。

 加えて、IBM Cloud marketplaceが競合と異なるのは、ユーザーが共有できるコンテンツや情報が豊富なこと。学習支援のために、動画や試用(トライアル)環境、サンプル記事やサンプルコードなどを用意し、ナレッジベースとして使ってもらえるようにした。IBMが買収したサービスも今後追加されるだろうが、それらも含めて、IBM Cloud marketplaceではサービスの探索・学習・トライを試みてほしい。

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DevOpsに適した開発プロセスをベストプラクティスとして発表する

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