開発環境の作成の補足
開発環境が正常にインストールされていれば、ここまでの作業で、srcフォルダ配下にソースコードファイルであるMainActivity.javaが、res/layoutフォルダにactivity_main.xmlが作成されているはずです。ところが、筆者がMacでEclipseやADTをバンドルしたAndroid SDKのインストールをして、Androidアプリケーション・プロジェクトを作成したところ、javaファイルやxmlファイルが自動作成されませんでした。
SDKとADTのバージョンの組み合わせによる問題だと思いますが、Android SDKは頻繁に更新されますので、たまに問題が発生することもあります。
筆者は以下のように対処しました。
まず、アプリケーションから、Eclipseを削除します。次にAndroid SDK(ADT Bundle版)を再度インストールして、すぐにEclipseメニュー - Help(ヘルプ) – Install New Software(新規ソフトウェアのインストール)を選択して、追加ボタンをクリック、使用可能なソフトウェアの画面で追加ボタンをクリックしてリポジトリーを追加します。
リポジトリーの追加で、名前に「ADT Plugin」などと入力、Location(ロケーション)に「https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/」と入力して、ADTをインストールし直しました。これで、javaやxmlファイルが自動作成されるようになりました。
もちろん、バージョンやOSにより、症状と対処方法は異なります。
NCMBを利用するためにまずやるべき3つのこと
これから、コードを記述していくわけですが、新規にAndroidアプリを作成したら、まず始めにやっておくべきことがいくつかあります。
1.Android用のSDKをダウンロードしてAndroidプロジェクトに追加する
NCMBの以下のページから、Android用のSDKをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して作成されたNCMB.jarをAndroidプロジェクトのlibsフォルダにコピーします。
2.アプリケーションキーとクライアントキーをstrings.xmlに記述
前回、NCMBでアプリstampTimeを作成したときに生成されたアプリケーションキーとクライアントキーをstrings.xmlに記述します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <resources> <string name="app_name">タスクタイマ</string> <string name="hello_world">Hello world!</string> <string name="action_settings">Settings</string> <string name="app_key">ここにアプリケーションキーを記述する</string> <string name="client_key">ここにクライアントキーを記述する</string> </resources>
これらのキーは、プログラムファイルに直接記述しても構いませんが、strings.xmlに記述しておいた方がプログラムコードと分離できるのでよいでしょう。
アプリケーションキーとクライアントキーを忘れた場合は、NCMBの管理画面にアクセスして、アプリ設定を選ぶと確認できます。
3.Manifestファイルにパーミッションを追加する
当然、NCMBにはインターネット経由でアクセスするので、以下のパーミッションをAndroidManifest.xmlに追加しておきます。
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" /> <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />