ミュージックサーバをつくる 2
組立
作成したmicroSDカードとパーツを以下のように組み立てます。基盤がむき出しになってはいるものの、ポートにさすだけなのであっという間に完成するかと思います。なお、電源ケーブルを指すと、Raspberry Piが起動しますので、各パーツやメモリを装着した後で最後に電源ケーブルを指します。
基盤のLEDランプや有線LANのリンクLEDが点滅していることを確認します。
なお、あらかじめローカルネットワーク内のDHCPサーバが起動しており、Raspberry Piにネットワークアドレスを割り当てられる状態にしておいてください。
なお、microSDカードの挿入スロットは、Raspberry Piの背面になりますので注意してください。
Raspberry Piの設定
Raspberry Piが起動すると、いくつかの設定を行います。ここでは、作業用パソコンのターミナルエミュレータ(TeraTerm)から接続してコマンドを実行します。TeraTermがインストールされていないときは以下のサイトからダウンロードしてインストールしてください。
TeraTermを起動し、ネットワーク上のRaspberry Piに以下の通りアクセスします。
- ホスト名:volumio.local
- サービス:ssh(22番ポート)
ユーザ名とパスフレーズを聞かれるダイアログが表示されるので、以下の認証情報を入力します。
- ユーザ名:pi
- パスフレーズ:raspberry
管理者権限で作業をしたいときは、以下のアカウントでログインします。
- ユーザ名:root
- パスフレーズ:volumio
認証に成功すると、コンソール上に以下の表示がされます。Volumioのメッセージが表示されているのが分かります。
まず、はじめにパッケージのアップデートを行います。VolumioはDebian系のコマンドが利用できます。apt-get updateコマンドでサーバからパッケージリストを入手し、apt-get installでbinutilsをインストールします。次に、Raspberry Piのファームウエアをアップデートするための、rpi-updateを実行します。アップデートが完了したら、PasbberryPiを再起動するため、rebootコマンドを実行します。
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get install binutils $ sudo rpi-update $ sudo reboot
これですべての準備は完了です。本当にあっというまなので驚かれたでしょう。これでミュージックサーバの完成です。
音楽を聴いてみよう
Raspberry Piのステレオ 3.5mmミニプラグにヘッドホンかスピーカーを接続します。そして、Raspberry Piと同じセグメントにある作業用のパソコンのブラウザから以下のURLにアクセスします。
http://volumio.local/
Volumioは、あらかじめシンプルで直感的なWebアプリでRaspberry Pi上の音楽ライブラリを管理できます。[Browse]タグをクリックすると、USBメモリにあらかじめ格納した音楽ファイルの一覧が表示されます。また、インターネットラジオを聞くこともできます。
VolumioはLinuxをベースにしていますので、シャットダウンするときは、ファイルシステムを破壊しないよう、[MENU]-[Turn-off]を選択し、[POWER OFF]ボタンをクリックして安全にRaspberry Piを停止させてください。