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データベースのデータをもとに帳票を作成し、サーバーで共有もできる.NETアプリケーションの作成

ActiveReports for .NET 9.0Jを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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ページレポートのデザイン

 データベース連結ができたら、ページレポートをデザインしていきます。レポートエクスプローラはそのまま表示しておいてください。ここでは、レイヤーを追加しながらデータをカテゴリ別にレイヤーに作成していきます。

 レイヤーは全部で4枚で、各レイヤーには次のように項目を作成します。

レイヤー名 項目
default 支給明細
koujo 控除明細
sikyuugaku 差引支給額
Flame 外側の枠線

 それぞれのレイヤーでは、Tableコントロールを使用してデータベースデータを配置していきます。

作成するレイヤーの一覧
作成するレイヤーの一覧

最初のレイヤーの作成

 (1)左のルーラーを左方向にスライドさせて、グリッドを広げて全部で17マスになるようにします。

 (2)ツールバーの「レイヤー一覧」ボタンをクリックします。「default」という名前のレイヤーが表示されていますが、ページレポートを追加した時点でこの1枚が設定されます。レイヤー「default」は削除することも名前を変えることもできません。

「default」という名前のレイヤーが表示されている
「default」という名前のレイヤーが表示されている

 (3)このレイヤーに支払われる項目を設定していきます。まず、ツールボックスから「Table」をレポートにドラッグ&ドロップし、グリッドの3行2列目に配置します。

ツールボックスから「Table」をレポートにドラッグ&ドロップ
ツールボックスから「Table」をレポートにドラッグ&ドロップ

 (4)Tableのコンテキストメニューを表示し、「列の挿入」をクリックします。

コンテキストメニュー「列の挿入」をクリック
コンテキストメニュー「列の挿入」をクリック

 (5)列数を「3」にしてOKボタンをクリックします。

列数を「3」にしてOKボタンをクリック
列数を「3」にしてOKボタンをクリック

 (6)白い□のハンドルをドラッグし、テーブルの幅を広げます。

 (7)テーブルで使用するデータをグループ化します。データをグループ化しないと、ただ単にデータが垂れ流しでコントロールに入力されていくだけなので、グループ化が必要になります。ここでは氏名ごとにデータをグループ化します。

 ページのグレーの部分をクリックし、プロパティウィンドウの下部にある「ページレイアウトの設定」をクリックします。

「ページレイアウトの設定」をクリック
「ページレイアウトの設定」をクリック

 (8)左ペインから「全般」を選び、右ペインの「データセット名」リストから「DataSet1」をクリックします。

「データセット名」リストから「DataSet1」をクリック
「データセット名」リストから「DataSet1」をクリック

 (9)左ペインから「グループ化」を選び、右ペインの「グループ化の条件」リストから「氏名」をクリックします。

 これでデータは氏名でグループ化されて使うことができるようになります。

右ペインの「グループ化の条件」リストから「氏名」をクリック
右ペインの「グループ化の条件」リストから「氏名」をクリック

 (10)ここからテーブルにフィールドデータを設定していきます。まず、レポートエクスプローラからデータセットのフィールド「氏名」を、テーブルの最初の列の2行目にドラッグ&ドロップします。

フィールド「氏名」を、テーブルの最初の列の2行目にドラッグ&ドロップ
フィールド「氏名」を、テーブルの最初の列の2行目にドラッグ&ドロップ

 これで、列ラベルとデータが最初の列に設定されます。

列ラベルとデータが最初の列に設定される
列ラベルとデータが最初の列に設定される

 (11)同じように、残りの列の2行目に次のフィールドをドラッグ&ドロップします。

  • 本給
  • 家族手当
  • 住宅手当
  • 休日出勤手当
  • 時間外手当
残りの列の2行目にフィールドをドラッグ&ドロップ
残りの列の2行目にフィールドをドラッグ&ドロップ

 (12)1行目を選択し、プロパティウィンドウの次のプロパティを設定します。

プロパティ 設定値
BackGroundColor LightCyan
BorderColor Blue
BorderStyle Solid

 これで、1行目の背景色と枠線が設定されます。

1行目の背景色と枠線が設定される
1行目の背景色と枠線が設定される

 (13)今度は2行目を選択し、枠線だけを設定します。

プロパティ 設定値
BorderColor Blue
BorderStyle Solid

 (14)3行目を選択し、コンテキストメニューから「行の削除」をクリックして削除します。

3行目を削除
3行目を削除

 また、斜線のエリアをドラッグして2行目に合わせます。

斜線のエリアをドラッグ
斜線のエリアをドラッグ

 (15)もう一つテーブルを追加し、最初のテーブルの下側に配置します。そして、コンテキストメニューから「列の削除」をクリックして2列を削除し、3行目も削除し1列2行のテーブルにします。また、最初のテーブルと同様、プロパティウィンドウで枠線と1行目の背景色を設定します。

プロパティ 設定値
BackGroundColor LightCyan
BorderColor Blue
BorderStyle Solid
1列2行のテーブルを作成
1列2行のテーブルを作成

 (16)このテーブルの2行目に、フィールド「支給合計」をドラッグ&ドロップします。

 これで、支給項目の表が出来上がりました。

支給項目の表が完成
支給項目の表が完成

 (17)ここでデザイナの「プレビュー」タブをクリックし、デザイン結果とデータがちゃんと表示されていることを確認します。

デザイン結果とデータ表示を確認
デザイン結果とデータ表示を確認

2枚目以降のレイヤーの作成

 続いて、控除項目のテーブルを作成します。これは、レイヤーをもう1枚追加して行います。

 (1)デザイナ画面に戻り、レイヤー一覧の「新規」ボタンをクリックします。レイヤーが1枚追加されます。

レイヤー一覧の「新規」ボタンをクリック
レイヤー一覧の「新規」ボタンをクリック

 (2)この状態でプロパティウィンドウの「Name」プロパティを「koujo」に変更します。

「Name」プロパティを「koujo」に変更
「Name」プロパティを「koujo」に変更

 (3)この時点でアクティブなレイヤーは「koujo」になっており、すでに作成した支払項目のテーブルは操作できません。ここに、先ほどの支給項目と同じようにテーブルを2つ作成し、次のフィールドとプロパティを設定します。ただし、控除項目は5項目しかありませんから、最初のテーブルの列数は5で作成します。

最初のテーブル
  • 所得税
  • 地方税
  • 健康保険料
  • 雇用保険料
  • 厚生年金保険料
プロパティ 設定値
BackGroundColor LavenderBlush
BorderColor Red
BorderStyle Solid
2つ目のテーブル
  • 控除合計
プロパティ 設定値
BackGroundColor LavenderBlush
BorderColor Red
BorderStyle Solid
作成した控除項目のデザイン
作成した控除項目のデザイン

 (4)レイヤーをもう一枚追加し、レイヤー名を「sikyuugaku」に変更します。そして、テーブルを作成して1列2行にし次のプロパティを設定します。

  • 差引支給額
プロパティ 設定値
BackGroundColor Cornsilk
BorderColor Black
BorderStyle Solid
作成した3枚目のレイヤー
作成した3枚目のレイヤー

 (5)レイヤーをもう1枚追加し、レイヤー名を「Flame」に変更します。そして、ツールボックスから「Shape」をドラッグ&ドロップし、レポートの枠線になるように広げます。

Shapeをドラッグ&ドロップして広げる
Shapeをドラッグ&ドロップして広げる

 (6)レイヤー一覧でレイヤー「Flame」を選択し、ツールバーの「最背面に移動」をクリックします。これで枠線が一番下に移動します。

ツールバーの「最背面に移動」をクリック
ツールバーの「最背面に移動」をクリック

 (7)これで給与明細書が出来上がりました。プレビューで仕上がりを確認します。そして、最後にレイヤー「default」をクリックし、TextBoxコントロールをページの上部にドラッグ&ドロップして、Valueプロパティに「平成27年8月 給与明細」と入力します。

TextBoxコントロールを配置
TextBoxコントロールを配置

 (8)レポートエクスプローラの「共通フィールド-日付と時刻」をレポートの右上にドラッグ&ドロップします。これで、作成日時が表示されます。

「共通フィールド-日付と時刻」をレポートの右上にドラッグ&ドロップ
「共通フィールド-日付と時刻」をレポートの右上にドラッグ&ドロップ

 以上で完成です。プレビューで仕上がりを確認します。

完成したページレポート
完成したページレポート

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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