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最先端テクノロジーに対応した高速・軽量なJavaScript UIライブラリ「Wijmo」の活用(AD)

「Wijmo(ウィジモ) 5」新版で追加されたFinancialChartを使いこなす

ECMAScript 5に準拠した高速・軽量なJavaScript UIライブラリ「Wijmo 5」の活用 第5回

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金融動向の先読みを支援するフィボナッチツール

 金融指標の将来傾向を見通す方法の一つに「フィボナッチ数」があります。これはフィボナッチ級数に基づく黄金比の数値(0.618、0.382など)の割合で金融指標が反転するという考え方です。FinancialChartではフィボナッチ数に対応する比率をチャートに表示するフィボナッチツールが利用できます。

 フィボナッチツールを表示するにはwj-flex-chart-fibonacciディレクティブをリスト9のように記述します。uptrendはフィボナッチツールの上下どちらを100%にするかを設定する属性です。

リスト9 フィボナッチツールの表示(008_wijmo_financialchart6.html)
<!-- フィボナッチツール -->
<wj-flex-chart-fibonacci binding="close" uptrend="{{uptrend}}">
</wj-flex-chart-fibonacci>

 なおフィボナッチツールを利用するためには、scriptタグでwijmo.chart.finance.analytics.min.jsへの参照を記述する必要があります。

 リスト9を表示すると図7のように、フィボナッチ数に対応する比率がチャートに表示されます。ここではRangeSelectorと組み合わせて、フィボナッチツールの表示範囲を指定できるようにしています。uptrendにチェック(=属性をtrueに設定)するとフィボナッチツールの上下が入れ替わります。

図7 フィボナッチツールを表示(008_wijmo_financialchart6.html)
図7 フィボナッチツールを表示(008_wijmo_financialchart6.html)

まとめ

 本記事では、グレープシティのJavaScriptライブラリWijmoに追加された金融チャート部品FinancialChartを取り上げて利用法を説明しました。

 FinancialChartでは、従来のFlexChartでは表示できなかった金融分野独特のチャートをシンプルな指定で表示できます。FlexChartが提供するマーカーなどの機能がFinancialChartでも利用でき、またFinancialChart独自の分析機能としてフィボナッチツールが利用できることを紹介しました。金融チャートの表示や操作をWebページで行う必要が生じたときに、真っ先に利用を検討したい部品と言えるでしょう。

参考資料

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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