Apache CordovaをサポートしているIDE
Apache Cordovaでモバイルアプリを開発するにはJavaScritpを記述するテキストエディタとコマンドだけでも開発することは可能ですが、Apache CordovaをサポートしたIDEを用いることで、コマンド操作を行うことなくアプリ開発を進めることができます。
Visual Stdudio
Microsoft社が提供するVisual Studio 2015はCordovaが標準で利用できます。Windowsでの開発環境に慣れている方であれば、Visual Studioは非常におすすめできる開発環境です。また、無料で使えますので、初めての方でも手軽に始める事ができます。Visual Studioを使ったCordovaアプリの開発環境についてはこちらの記事もご覧下さい。
WebStorm/IntelliJ
HTML5でWebアプリなどを開発している開発者であればWebStormもおすすめです。また同じJetBrains社のIDEであるIntelliJ IDEAなどを既にお持ちの場合には、これらも利用できます。商用になってしまいますが、すでにJavaScriptのエディターとしてや、Java/AndroidのIDEとしてお持ちの方にはおすすめです。
ただし、基本的なコマンドはIDE上から実行できるものの、実際に開発を進めていくと、全くCordovaのコマンドを触らないで進めることは難しいでしょう。また、関連するSDKや必要なCordovaの環境は別途自前でそろえる必要がありますので、ある程度慣れている方向けと言えます。
NetBeans
筆者は使った事がありませんが、NetBeansも利用できます。NetBeansでのCordovaの使い方はこちらにあります。また、関連するSDKや必要なCordovaの環境は別途自前でそろえる必要があります。NetBeansは無料で利用できるためにWindows環境でない場合には選択肢の一つになると思います。
最後に
Apache Cordovaは様々から企業の支持され、ハイブリッドアプリとしてのデファクトスタンダードの地位を得たと言っても過言ではないでしょう。
しかしながら、ハイブリッドアプリ自体が多くのエンジニアから正しく認知されているとは言えません。ハイブリッドアプリは、決してネイティブアプリとの排他的なものではなく、ネイティブアプリと融合が可能な技術です。
一方で、Web技術を用いているために、HTML5アプリケーションを始めるように手軽に始められるというメリットもあります。年々、モバイルアプリの規模が大きくなりつつあり、一人の開発者が多様な技術や知識を求められる状況になっていますが、ハイブリッドアプリでは、ネイティブ部分の実装(プラグイン)とUI/UX部分が分離できるので、サーバサイドエンジニアやフロントエンジニアのように境界を定義することもでき、これらの問題を解決する一つの手法になるのではないかと、筆者は期待しています。