3 各開発ツールのインストール
3.1 CLOUD FOUNDRY CLIのインストール
まずは、コマンドプロンプトからBluemixを操作するため、Cloud Foundry CLIをインストールします。下記URLにアクセスしてください。
下にスクロールして、Downloadsと書いてある所から、Windows 64 bitのInstallers、ZIPファイルをダウンロードします。
適当な場所に保存して、ZIPファイルを解凍します。解凍すると、インストーラーファイルが出てくるので、これを実行し、セットアップウィザードから、Cloud Foundry CLIをインストールします。
インストールが完了したら、コマンドプロンプトから
Cf -v
と入力してください。バージョンが表示されれば、インストールは完了です。
3.2 Node.js/npmをインストール
Node Packaged Modules(npm)とはNode.jsのライブラリやパッケージを管理することができるツールです。 ライブラリやパッケージの管理ツールを主にパッケージマネージャと呼びます。
今回、Node.jsアプリケーションを利用するので、Node.jsをインストールします。下記URLにアクセスしてください。
Windows Installer(.msi)の64-bitを選択し、インストーラーファイルをダウンロードします。
これを実行し、セットアップウィザードから、npmをインストールします。インストールが完了したら、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
Node --version
バージョンが表示されれば、インストールは完了です。
3.3 curlをインストール
IBM Watson APIにコマンドラインからアクセスするために、curlコマンドが使われます。下記URLにアクセスしてください。
私はロボットではありませんにチェックを付け、Files Only (free) 64-bitのボタンを押下し、ZIPファイルをダウンロードします。
適当な場所に保存して、ZIPファイルを解凍します。binフォルダの下に、curl.exeがあります。そのパスを、システムの環境変数Pathに追加します。スタートボタンを右クリックし、システム→システムの詳細設定→環境変数と行き、システム環境変数Pathを選択して編集ボタンを押下します。新規ボタンを押して、パスを登録します(例「C:\curl\bin」)。
登録が完了したら、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
curl --version
バージョンが表示されれば、インストールは完了です。
補足
「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」がインストールされていないと、エラーメッセージ(コンピューターに VCRUNTIME140.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、……)が表示される可能性があります。これを解決するには、下記URLからインストーラーファイルをダウンロードし、パッケージをインストールすることで解決します。
4 Hubotのインストール
Hubotは、GitHub社が開発し、MITライセンスで公開しているNode.jsでbotを作り、動かすためのフレームワークです。Hubotの大きな特徴に、さまざまなチャットツールに対応している点があります。
Hubotの対応チャットツールアダプター一覧は下記URLから見ることができます。
その多さにびっくりしませんでしたか? 今回は、Twitterと連携するbotとしてHubotを利用してみましょう。
npmコマンドで、Hubotをインストールします。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
npm install -g hubot coffee-script yo generator-hubot
ここでは、Hubotのジェネレーター、Hubotのスクリプト作成・実行に必要なCoffeeScript、ワークフロー構築ツールYeomanの3つをインストールしています。
次に、作業用のフォルダを作成します。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
mkdir watsonhubotdev
これで、「C:\Users\(ユーザー名)\watsonhubotdev」フォルダが作成されました。フォルダを移動して、Hubotのジェネレーターを起動します。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
cd watsonhubotdev yo hubot
以下の画面となり、対話形式でプロジェクトを生成することができます。
下記の項目を聞かれるので、表の内容を入力してください。
Owner | メールアドレスを入力 |
---|---|
Bot name | Watsonhubotdev |
Description | 空欄 |
Bot adapter |
補足
Bot nameはあらかじめ用意したTwitterアカウント「@」以降と同名にしてください。私はあらかじめ用意していたBot用Twitterアカウント「@Watsonhubotdev」と同名としています。
「C:\Users\(ユーザー名)\watsonhubotdev」フォルダ下にファイルが展開されます。
テキストエディタなどで開くと、「Package.json」ファイルはこのような内容になっています。
{ "name": "watsonhubotdev", "version": "0.0.0", "private": true, "author": "issei.sato@digc.co.jp", "description": "A simple helpful robot for your Company", "dependencies": { "cfenv": "*", "hubot": "^2.19.0", "hubot-diagnostics": "0.0.1", "hubot-google-images": "^0.2.6", "hubot-google-translate": "^0.2.0", "hubot-help": "^0.2.0", "hubot-heroku-keepalive": "^1.0.2", "hubot-maps": "0.0.2", "hubot-pugme": "^0.1.0", "hubot-redis-brain": "0.0.3", "hubot-rules": "^0.1.1", "hubot-scripts": "^2.17.2", "hubot-shipit": "^0.2.0", "hubot-twitter": "^2.1.1" }, "engines": { "node": "0.10.x" } }
この状態でローカル環境で動作するか、動作確認を行います。コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
bin\hubot.cmd
watsonhubotdev>コンソールで、次のように入力します。
watsonhubotdev> watsonhubotdev ping
すると、「watsonhubotdev>PONG」という値が返ってきます。これで、Hubotのローカル環境での動作確認はできました。「exit」と入力して、watsonhubotdev>コンソールを抜けてください。