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フロントエンドの責任者は沖縄在住? ストレスフリーな環境で東京と全く変わらないチャレンジが可能なユミルリンク

ユミルリンク フロントエンドエンジニア 田口和樹さん

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2017/01/16 14:00

 高速配信が売りのメール配信サービス「Cuenote FC」を提供するユミルリンク。同社 フロントエンドエンジニアの田口和樹さんは、Cuenote FCなどのサービスのUIを刷新するプロジェクトに取り組んでいる。「業務で使うサービスだから、安定性が確約された技術で使いやすいものにしたい」と語る田口さんのオフィスは、なんと沖縄。「オフィスから10歩で海」「バリ風のオフィス」といったうらやましすぎる環境で働きながら、業務におけるコミュニケーションのほとんどがリモートなのだという。BtoBアプリケーションのフロントエンド開発はどんなチャレンジが可能なのか? そして「いい意味で東京での働き方と全く変わらない」と語る田口さんの働き方とは? その実態を、沖縄オフィスの雰囲気とともに余すところなくお伝えする。

BtoBアプリのフロントエンドはまだまだチャレンジの余地がある

ユミルリンク フロントエンドエンジニア 田口和樹さん

 山口県出身。九州大学大学院修了後、東京で7年間、Webアプリケーションの開発に従事。2006年3月に沖縄移住し、フリーランスを経て、3年前からユミルリンクのフロントエンドエンジニアとして管理画面の刷新に携わる。2016年7月、沖縄オフィスを立ち上げる。

 家族は妻と子供2人、チワワ1匹。好きな食べ物はゆしどうふ。

 企業のマーケティング活動に欠かせないメール配信。ユミルリンクの提供するメール配信システム「Cuenote FC」は、TSUTAYAでおなじみのカルチュア・コンビニエンス・クラブのメルマガや、地震情報と連動した安否確認サービスのメール配信など、1000社以上の企業や自治体に導入されている。

 メール配信システムは、「メルマガ担当者など、ITに疎い人が使うことが多い」「少しの操作ミスが、メール誤配信など重大な事故につながってしまう」ことから、分かりやすい管理画面がプロダクトの明暗を分けるのは想像に難くない。この、画面のUIデザインから実装までを、現在一人で担当しているのが田口さんだ。

 「Webサービスの成熟化・多様化によって『高い操作性』へのニーズは高まるばかりです。操作性が低ければユーザーは離脱してしまいますし、サービス価値向上のためにも、操作性を高めることは事業戦略として重要事項です。BtoBアプリケーションにおいてフロントエンドは今まで軽視されがちでしたが、その重要性は今後さらに増していくと考えられます」(田口さん)

 そう語る田口さんは、学生時代は建築を専攻し、その後は東京のITベンチャーで、Webのバックエンドの開発を手がけてきたという経歴を持つ。その後沖縄に移住し、3年前より、フロントエンドエンジニアとして、ユミルリンクのメール配信システム「Cuenote FC」、アンケートシステム「Cuenote Survey」などの管理画面の改善に取り組んでいる。

 「メールを1時間で300万通配信できるといった高速配信を売りにしているので、当社はバックエンドの開発に関心があるエンジニアが多いんです。一方、フロントエンド専任の開発者は、私が担当するまではいませんでした。私自身、SNSなどのコンシューマ向けサービスのユーザビリティがどんどん進化していることに危機感を覚え、当社のプロダクトのユーザビリティも改善をしたいと自ら手を挙げました」

 そんな田口さんが考える理想のUIとは、一言でいうなら「マニュアルなしでも家電のように簡単に使えるもの」だ。安定して稼働させるために、余計な飾りや動きを排除し、シンプルな導線を極めた上でしっかりと操作性と動作を確認するのだという。

 「業務で使うサービスですから、見た目の派手さを重視するというよりも、安定性が確約された技術でいかに使いやすく作るかがポイントです。また、既存のサービスのインターフェイスの変更となれば、新規とはまた異なる難しさがあります。現在、既存のサービスを部品のように一から分解して、再構築し、大幅なインターフェイスの変更を行いつつあるのですが、当方側の改善コストはもちろん、ユ―ザー側のスイッチコストもすぐに取り戻せるほど、かなり使いやすくなるという自負があります」

 アンケートシステムのリニューアルは一段落し、モダンでスッキリとしたデザインに生まれ変わった。現在は主力サービスであるCuenote FCの改善に少しずつ取り組んでいるという。

アンケートシステムの新旧比較 左:旧システム(Embla)、右:新システム(Cuenote Survey)
アンケートシステムの新旧比較 左:旧システム(Embla)、右:現システム(Cuenote Survey)

 「今後はCuenoteシリーズの全てのサービスをモダンにしていきたいですね。とはいえ、FCだけでも10年以上の歴史を持つツールだけに機能が多く、その一つひとつを紐解いて改善していくのは大変なこと。しかし、それを経験していくことで技術的資産を社内に蓄積できると考えています」

 このUIの改善に本気で取り組むため、ユミルリンクでは2016年7月に「沖縄オフィス」を開設した。田口さんを中心に、フロントエンドエンジニアチームを立ち上げ、改善を一気に図ろうという目論見だ。

オフィスの窓から見える海。「仕事に疲れた時、海を見ると癒やされる」と田口さん。
オフィスの窓から見える海。「仕事に疲れた時、海を見ると癒やされる」と田口さん。

 「今まではSOHOとして沖縄の自宅で仕事をしていたんですが、現在は、沖縄でも有数のリゾートタウンである北谷(ちゃたん)に開設されたオフィスに通勤しています。テラスから10歩行けば海、バリ風の内装というリラックスモードの中でゆったり仕事をするのは気分がいいですね。『リゾート気分で仕事にならないのでは?』とも言われますが、確かに都会から来たばかりだとそうなるかも(笑)」

 この沖縄オフィス、田口さんがUIを改善したいと手を挙げたことがきっかけでトントン拍子で開設まで至ったのだという。ユミルリンクでは社員の自主性を重んじる社風があり、率先して動けば、自分の業務範囲をどんどん拡大し、チャレンジしていくことが可能だ。

ユミルリンクの開発現場や沖縄オフィスについて聞きたい方、一度遊びに来ませんか?

 ユミルリンクの沖縄オフィス勤務に少しでも興味を持った方、まずはオフィスに遊びに来てみませんか?少しでも興味を持った方は、ぜひ下記のフォームからお気軽にご応募ください!

 ユミルリンク沖縄オフィス様子や、田口さんについては下記のサイトでもっと詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

働き方と給与は東京と同じ、ただオフィスが沖縄にあるというだけ

 それでは実際に、田口さんは沖縄オフィスでどのように働いているのだろうか。リモートでの働きにくさは感じないのだろうか。

 田口さんは、「もちろんですよ。むしろ東京にいるときよりも生産性はぐんと上がりました」と胸を張る。

 「出勤で疲弊することもなく朝から集中して仕事に取り組め、その集中力を途絶えさせる電話や雑務も、長引きがちな会議もありません。アイデアや解決法に悩んだら海沿いを散歩してリフレッシュし、備え付けのキッチンで気分転換にランチを作って食べることもあります。量的な生産性はもちろん、仕事の質そのものが上がり、疲労感やストレスも激減しました」

広々としたキッチン付きのオフィス。オーナーの趣味でバリ風の内装なのだとか。
広々としたキッチン付きのオフィス。オーナーの趣味でバリ風の内装なのだとか。

 とはいえ、東京から遠く離れた環境。フロントエンドの開発ともなれば新しいトレンドに対する感度が求められ、他部門と密接に連携する必要もある。新しい情報や技術についての格差への不安はないのだろうか。また、社内でのコミュニケーションには不都合はないのだろうか。

 「いや、まったく不安も不都合も感じたことはないですね。日常的にインターネットに触れているためか、情報は普通に入ってきます。むしろ東京は雑音が多くて振り回されがち。コミュニケーションについてもちょうどいいくらいだと思っています。そもそも東京のオフィスでもエンジニア同士はチャットでやりとりしていますし、打ち合わせや会議が必要なときはSkypeで十分に足りています」

 さらに田口さんは、沖縄ならではの方法で自分のスキルを磨いているのだという。

 「ボランティアで友人のマリンショップのサイトやシステムの構築を手伝っています。そこで新しい技術や仕組みを試すことが、自分のスキルアップにもつながっています。その代わり、マリンショップが行っているツアーに無償で参加させてもらっています。金銭的な授受なしでそういうことができるのも地方だからというのはあるでしょうね」

 それでは待遇面や給与などはどうだろう。沖縄は日本で最も給与水準が低く、会社によっては東京の半分以下というところもあると聞く。

 「沖縄の給与水準は、他社を見ても確かに低めです。しかし、当社に関していうと、給与は東京と変わりません。その点でも非常に満足しています。沖縄オフィスといえども、東京で働いているのと何ら変わらない働き方と報酬で、ただオフィスが沖縄にあるというだけなんです。地方ということもあり、東京に住んでいた頃よりも支出が減ったので、さらに生活にゆとりが出るようになりました。飲み代も安くて助かってます(笑)」

 こうして聞くと、仕事におけるデメリットはほぼゼロのよう。それではプライベートではどうだろう。田口さんいわく「家族の充実した時間が持てるようになり、小さな幸せを実感できるようになった」という。

子どもの学校が早く終わったときなどは、オフィスに迎え入れて一緒に過ごすこともあるという。沖縄オフィスならではの働き方だ。
子どもの学校が早く終わったときなどは、オフィスに迎え入れて一緒に過ごすこともあるという。沖縄オフィスならではの働き方だ。

 「18時半頃には終業して、帰宅後は子どもとたっぷり遊び、ゆったりと夕食をとって家族の時間を過ごします。休日は海や森など自然の中に出かけたり、アメリカンビレッジで食事や買い物を楽しんだり、のんびりと過ごすことが多いですね。確かに東京の友達と離れてしまったのは残念ですが、むしろ家族連れで遊びにきてくれるようになって、会う機会が増えました」

ストレスフリーな環境で「人としての感覚」も敏感でいたいエンジニアには沖縄の空気がピッタリ

 フロントエンドエンジニアチームの人数が増えてきたら、新しいことにもどんどん取り組んでいきたいと田口さんは意気込む。

 「フロントエンド界隈は移り変わりが激しすぎるため、企業向けサービスには、オープンソースのフレームワークを採用しづらい現状にあります。フレームワークの不具合やアップデート、制限に振り回されないように、フレームワークを自社で開発できるような高い技術力を持ちたいですね」

 もともとユミルリンクでは、「Erlang性能分析ツール」を自社開発したり、PerlのWebアプリケーションフレームワーク「TripletaiL」をオープンソースで公開していたりと、自社フレームワーク開発に積極的だ。この文化をフロントエンドチームにも取り入れていきたいのだという。

 Cuenoteシリーズの画面の改善からフレームワークの開発まで、さまざまなフロントエンドの最適化に挑戦できるチームだ。確かに、それらを一通り経験したら、フロントエンドエンジニアとしては高いレベルの技術力と知見を獲得することができるだろう。

 「エンジニアが増えたら、ぜひフロントエンドテストの自動化にも取り組んでいきたいですね。例えば、GebやSpockなどのキーワードにピピッと来るような、テスト関連の経験や興味がある方も大歓迎です」

 とはいえ、「経験やスキルよりも、志向や興味が大切」と田口さん。そんな田口さんがユミルリンクのフロントエンドエンジニアに求める要件とは「エンジニア志向ではあるが、デザインやフロントエンド開発にも興味があること」とだという。そして、なんといっても沖縄移住に関心があること。

 「おそらくそうした人は『人としての感覚』に敏感でいたいだろうし、プライベートも大切にする人なのではないかと思います。となれば、絶対に沖縄の空気は合うのではないでしょうか。沖縄の中でも北谷は外国人も多く、よそから来た人をオープンに受け入れてくれる。子育てにも寛容で、子どもをのびのび育てられるのもすばらしいところですね。自然も多いので、休日にすることにも事欠きませんし」

 その言葉を裏付けるように、田口さんの沖縄生活はついに11年目を迎えた。「いろんな地域を旅するように暮らしていきたかったはずなのに、沖縄はついつい居心地がよくて、そのまま住み続けてしまった」ということだが、もともと出身は山口県で沖縄には地縁も親戚もナシ。

 「実は、私も結婚前から東京を脱出したいとぼんやりとは考えてはいたんです。特に子どもは田舎で育てたいという希望があり、伊豆も候補に入れていたのですが、中途半端な離れ方では通勤できてしまう。いっそ通勤できないほど遠い方がいいんじゃないかと(笑)。そこで、妻の『南国に住みたい』という希望もあって沖縄へと移住しました。移住は怖くはなかったかって? いいえ、全然。『だめだったら、戻ればいいじゃん』と思っていましたから」

 常に東京とつながっていて、戻ろうと思えば戻れると考えれば、ほぼノーリスク。むしろ東京と同じ給与で、ストレスフリーな最高の環境で仕事ができる。プライベートも充実するとなれば、東京脱出を考えている人にとっては、またとないチャンスだろう。

 「インターネット企業で働いているのだから、沖縄だってどこだって仕事することができると私は強く思います。東京に本社があるユミルリンクなので、行った後に、沖縄が合わないと感じたら相談にも乗れますし。まずは軽い気持ちで、話を聞きに来てもらえたらなと思います」

ユミルリンクの開発現場や沖縄オフィスについて聞きたい方、一度遊びに来ませんか?

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 ユミルリンク沖縄オフィス様子や、田口さんについては下記のサイトでもっと詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

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著者プロフィール

  • 伊藤 真美(イトウ マミ)

    エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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