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『Developers Summit2005』(以下、デブサミ)を今年度も開催させていただくことになりました。これもひとえに、関係者のみなさまの厚いご指導と励ましのおかげと、心よりお礼申しあげます。
はじめて、デブサミを開催した2003年は、日本のIT業界が景気低迷のなかでもがき苦しんでいた時期のように思えます。ITバブルが崩壊し、再度日本企
業は痛手を受け、実際に何を提供すればお客さまの要望に応えられるかといった基本姿勢が見失われていた観がありました。また、オフショアの波のなかで、日
本のIT産業のつくり手がいなくなるのではないかという記事が、メディアに取りざたされた時期でもありました。そのなかで私たちは、技術立国日本の復権に
必要なものは、学びの場であると考え、そしてその場を、今の日本ではコミュニティが担っていることを基本として、デブサミの中心テーマとしてきました。
いま、景気に上昇機運が見られるなか、デベロッパーは再び力を取りもどしつつあると私たちは考えています。それは、デベロッパーこそが力を発揮できるエリ
アを見つけ、そこで得た成果物がお客さまのビジネスを助けることを基本に、「ものづくり」の積み重ねのなかで、結果を出してきているからだと思います。と
もすれば、人月単価というかたちで語られることの多かったこの世界で、創造性という別の価値を見つけられるようになってきたのではないでしょうか。
今回のデブサミは、「ものをつくる」という自分の場を見つけた、デベロッパーの方々に登場していただき、ITエンジニアのベストプラクティスを提示できるような、さまざまな企画を展開したいと思います。
■デベロッパーの定義
『プログラマーの復権』(エドワード・ヨードン著・松原友夫訳・新紀元社刊)で、ヨードン氏は、プログラマを以下に定義づけました。
「ソフトウェアにかかわる人々」または「情報技術の専門家」といった言葉が適切なのだろうが、それはあまりスマートではない。ここでの私のコメントは、ソ
フトウェア技術者、データベース技術者、データ通信専門家、品質保証およびテスティングの専門家、ソフトウェアのプロジェクト管理者、システム分析者、情
報システム担当役員、及び、コンピューター産業におけるソフトウェアまたはシステム関連の仕事にかかわる全ての人々を対象にしている。
私たちもそれにならい、「デベロッパー」や「プログラマ」を、若いソフトウェア技術者だけを指す言葉ではなく、インフォメーションテクノロジー技術者全般
を意味する言葉として定義づけたいと思います。そして、デブサミとは、幅広いIT技術者が自らかかわる、IT技術者のためのイベントにしていきたいと考え
ます。
その試みのひとつとして、今回はソフトウェア開発のセッションだけではなく、「プロジェクトマネジメント」や、日本のお家芸ともいえる「組込み開発」を取
りあげ、「技術立国日本」「ものづくりの日本」のエンジニアの現場に即したセッションを企画していく所存です。それだけでなく、おもしろい試みがコミュニ
ティからも提案されています。
新しいデベロッパー像を生みだし、その新しい価値をつくりだそうというデブサミの試みに、是非ご参加ください。 |
Developers Summit運営事務局 |
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[ Developers Summit ロゴ ] |
厳しい経営環境の中で、企業が新卒以外の社員に対して継続的に教育や研修を行うのは非常に困難な状況となっています。そ
ういった状況の中で、相互に知識やスキルを伝達しあう「コミュニティ」が盛んになっているのは、デベロッパーが「学ぶ」「共感する」「認識する」場を求め
ているからではないでしょうか。デブサミは、さまざまなジャンルの「コミュニティ」リーダーが企画した、実際的・現場的学びの場を提供するコンファレンス
です。
そこで、デブサミのロゴマークには、「木」を選びました。3本の「木」が力強く成長している様子を表しています。デブサミがデベロッパーにとって自らの成
長のきっかけになり、また、それがゆくゆくは現在の技術の閉塞を突破する可能性となってほしい、というのが私たちの願いです。 |
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青山ダイヤモンドホール
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クリックで拡大 上記会場レイアウトは、2004年12月時点の計画図です。 |
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