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【14-A-2】Ajax/Java + XML 標準技術で実現する RIA プラットフォーム「Nexaweb」~リアルタイムサーバ・プッシュとリッチクライアント技術の復権
リアルタイムサーバ・プッシュとリッチクライアント技術の復権?RIA プラットフォーム「Nexaweb」
松木 健太郎氏
日本ネクサウェブ株式会社 チーフエンジニア
今、エンドユーザー、開発者がリッチクライアントを必要とする理由は何か。Ajax/Java+XMLをベースとした標準技術で、リアルタイムサーバ・プッシュやリッチクライアント機能を実現したいというニーズは日々、高まっている。「Enterprise Web 2.0 Nexaweb」は、双方の視点から見たリッチクライアントへの要求と問題解決を実現するソリューションだ。

ビジネスロジックとUI定義を完全分離
標準技術の採用で導入と習得の敷居が低い

 「エンドユーザーはC/Sシステムの移行や新しいサービスの実現のため、開発者はそのエンドユーザーのニーズに応えると同時に開発効率を向上し、運用保守を容易にするためRIA(リッチインターネットアプリケーション)を必要としている」と日本ネクサウェブの松木健太郎氏は指摘する。また既存システムの置き換えや新サービスのために構築されたWebシステムにも操作性、デザイン、通信やサーバへの高負担などの課題がある。

Nexawebは既存のWebアプリケーションの課題とRIAへの要求を解決するために開発された。操作性やレスポンスの向上、デザイン、機能性の拡充などはリッチクライアント機能で対応する。また、HTTP・HTTPS通信、到達確認など、通信のコントロール機能で、通信の信頼性を確保。さらに標準機能で同期/非同期通信、サーバープッシュ、差分更新などを可能にしている。そのほか、幅広い稼働環境やアプリケーションの容易な配布・更新を可能にした「シンクライアント」、通信回線の高負荷とサーバ処理の高依存問題に対応するための「オンデマンド」がある。

Nexawebの実行環境として提供されているNexaweb Platformには、大きく分けて3種類の機能がある。まずUniversal Client Frameworkは、クライアント側のランタイムエンジンだ。主な機能はXML情報を元にしたUIレンダリングと、イベントハンドリングだ。UIのデザインとイベントの呼び出しだけが定義され、ビジネスロジックとUI定義が完全分離されているところに特徴がある。

通信機能はInternet Messaging Bus(IMB)が担う。通常のリクエスト/レスポンスは同期型と非同期型の両方あり、Point-to-Pointのサーバープッシュ機能、Publish/Subscribeモデルのサーバープッシュ機能を持っている。

また、通信の到達保証や到達確認のためのReliable Messaging機能、クライアント/サーバープッシュ間でのXMLを自動的に同期させるXML DOM同期機能、サーバ間でデータを同期するShared Store機能がある。

Nexawebのサーバサイドの機能は、Enterprise Data Services、通称Nexaweb Serverにより提供される。Serverという名前がついているが、実態はJava Application Server上で稼働するJava Servletだ。Nexawebクライアントを管理する機能を持っており、HTTPのセッション管理とは別にNexawebの独自情報を付加したセッション管理もできる。

また、サーバープッシュを実現するためのコントロール機能もある。加えてデータサービス機能により、データソースとUIをプログラムレスで連動させ、データをブラウザ上に表示し、加工することができる。またクラスタリング機能は、サーバ間の通信等を実現する。

松木氏は「Nexaweb Platformにより、従来は環境により異なり、限定されていた実装形態を、環境を意識することなく作成されるアプリケーションに応じた形でロジックやデータの配置をコントロール可能にする選択肢を提供できる」と活用のメリットを強調する。

Nexawebにおける開発は統合開発環境であるNexaweb Studioで行う。Eclipseにプラグインする形で実装されており、他のプラグインとの共存が可能になっている。松木氏はNexaweb導入効果のメリットとして、多くのリッチクライアント製品とは違い、標準技術の採用により、技術者を確保しやすく、その習得も比較的容易だと強調する。またサーバ側のノウハウなど既存資産の活用も可能で、特殊な運用を必要としないことも大きなメリットだ。

図1:Nexaweb Platformのアーキテクチャ
問い合わせ先
日本ネクサウェブ株式会社
〒108-6028
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟 28F
E-mail support@nexaweb.co.jp
URL http://www.nexaweb.co.jp

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