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インフラジスティックス・ジャパン株式会社

【12-D-6】SilverlightによるハイグレードなLOB/BI実現のためのコンポーネント活用法
インフラジスティックス・ジャパン株式会社 テクニカルエバンジェリスト兼デベロッパーサポートエンジニア
山田達也

豊かな表現力と開発の容易さで、Webアプリケーションの今後を担うSilverlight 2。インフラジスティックス・ジャパンでは、その可能性を業務システムに活かすコンポーネントの活用術を、ライン・オブ・ビジネス(LOB)とデータ・ビジュアライゼーションの実現という2つのテーマに焦点を当てて紹介した。

Silverlight2のリリースを契機に、いっそう拍車がかかるLOB/BIへの活用

インフラジスティックス・ジャパン株式会社 テクニカルエバンジェリスト兼デベロッパーサポートエンジニア 山田達也氏は、「SilverlightによるハイグレードなLOB/BI実現のためのコンポーネント活用法」と題して、ライン・オブ・ビジネス(LOB)とデータ・ビジュアライゼーションの実現という2つのテーマに焦点を当て、コンポーネントを利用した短納期でリッチなRIA(リッチインターネットアプリケーション)を実現する方法を紹介した。

山田氏は、昨年10月のSilverlight 2のリリースを契機として、今年以降はますます業務用WebアプリケーションにおけるSilverlightの活用が拡がると予測する。これまでのマルチプラットフォームや優れた開発生産性に加え、今回の新バージョンでは40以上のコントロールや本格的な.NET開発が可能になった。この結果、よりリッチな表現力やユーザビリティが生まれ、革新的なUXを持つRIAベースのLOB/BIが実現されるというのだ。

「すでにSilverlightを活用した、いくつかのアプリケーション事例が生まれてきている。医療ポータルのデモサイトやBIポータル、営業員管理アプリケーションなどだ。当社でもUXパターンビューワー『Quince』などをリリースしている」。

こうしたSilverlight活用の機運の高まりを受けて、山田氏はSilverlight 導入に向けた2つのアプローチを提唱する。一つは「既存のWebサイトにプラスα」を行う部分的なアプローチで、HTML/DOMとSilverlightの親和性を生かして従来のWeb資産との共存・連携を図り、既存のWebサイトの一部分をSilverlight化することで、最小の労力でのWebアプリケーションのUX向上が可能になるという。

もう一方は、新しいUIプラットフォームとしての全面的なアプローチである。ここではLOB/BIのプレゼンテーション基盤としてSilverlightを用いることで、Webブラウザベースのリッチクライアントとして最大限のUXが実現できるようになる。この全面的アプローチの事例を山田氏はデモで詳しく紹介し、その上でいくつかの留意点や注目したいポイントにふれる。

「まず従来のWebアプリケーション開発との差異に注意して欲しい。むしろこれまでのn層リッチクライアント開発に近く、サービス連携、ユーザーインターフェイスの非同期処理などに特徴がある。またWCF認証サービスやADO .NET Data Serviceといった標準サービスを活用することで、開発がよりスムーズに行えるようになる」。

さらにSilverlightをLOBに活用する上では、ステップを踏んで順次成果を挙げていくことが大事だという。

「まずは、今できることから少しずつ始めて、その中でコンポーネントを活用していくように展開し、いずれはプラットフォームとして採用するといった具合に段階を追っていくことで、やがて最大限のUXを提供できるようになる」。

最後に山田氏は、こうしたSilverlightのLOB/BI活用に向け、データ・ビジュアライゼーション・ツールや業務アプリケーション用のコンポーネント集など2製品がインフラジスティックス・ジャパンから2009年度中にリリースされると紹介し、Silverlightを利用した効果的なリッチクライアント開発環境のますますの発展を示唆した。

図1:リリースされるLOB/BI活用向けデータ・ビジュアライゼーション・ツール
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