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株式会社 日立製作所

【13-C-6】帳票開発に時間かけすぎていませんか?~もっと簡単に「作る」現場、「使う」現場の最適解を探る~
株式会社日立製作所 ソフトウェア事業部 AP基盤技術支援センタ 主任技師 谷口 尚子

企業が業務品質の改善やビジネススピードの向上を目指す上で、業務システムにおける帳票の果たす役割はきわめて重要だ。しかし今日では、帳票の開発や運用をめぐって、「使う」現場と「作る」現場が、それぞれに多様な課題を抱えている状況だ。日立の提供する帳票システム構築支援ツール「uCosminexus EUR」は、そうした企業の帳票をめぐるニーズにトータルに応えている。

帳票を「使う」現場と「作る」現場におけるトータルな課題解消が業務品質改善のカギ

企業が業務の中で利用している「帳票」は、自社の業務に関わる知識やノウハウを可視化したものにほかならない。そうした意味では、「使う」現場におけるニーズや業務形態の変化を柔軟かつスピーディに帳票に反映できることが、業務品質改善の観点からも重要なポイントとなる。

「ところが、一般に帳票の追加や修正に関わる作業は、専任の帳票作成担当者や外部のSIerに委ねられているケースが多く、なかなかスピーディな対応をとることができていないというのが実情です」と日立製作所の谷口尚子氏は指摘する。

さらに、帳票自体が業務アプリケーションと密接な状態で作り込まれているような場合には、例えば項目の追加やレイアウトの変更といった帳票の修正を行う際に、業務プログラムの変更も併せて行わなければならないなど、何かと「作る」現場側の負担が大きいという問題もある。

業務パッケージに保持された情報を任意のレイアウトで自在に可視化

日立の提供する帳票システム構築支援ツール「uCosminexus EUR(以下、EUR)」は、まさにこうした帳票を「使う」現場と「作る」現場、双方の課題を解消するものだ。

その最大の特長は、その優れたデザイン機能によって複雑な帳票も簡単に作成できることである。デザイン画面上でマウスを使ってドラッグ&ドロップで必要な位置にデータを配置したり、プロパティを設定するといった直感的な操作により、基本的にはノンプログラミングで任意の帳票を効率的に設計できるようになっている。例えば、日付の表示形式の変更や集計行の追加といったレイアウト制御も、帳票の完成イメージを見ながら容易に作成できる。これにより、特別なスキルを持たない「使う」現場のユーザー自らが帳票の作成・修正に当たるといったことが可能になるわけだ。また、Word/Excel帳票の移行や、作成済みEUR帳票の保守を支援する機能を提供しているため、既存資産を使った帳票作成も簡単に実現できる。

第2の特長として、EURでは作成した帳票レイアウトはファイル出力されるため、業務アプリケーションとレイアウトを完全に分離して管理することができる。このため、帳票の変更を行うために業務プログラムをいちいち修正するといった手間も不要である。

特に最近では、ERPなど業務パッケージを導入・活用している企業が増えている。そうしたケースで課題として浮上してきているのが、パッケージ側で提供されている帳票ツールの利用が前提となり、例えば帳票レイアウトのカスタマイズにプログラムの修正が伴ったり、相応のスキルを持った担当者のみしかカスタマイズの対応ができないといった問題だ。「そのような場合にも、EURを導入して業務パッケージ側のデータと連携させることで、帳票レイアウトのカスタマイズを容易かつスピーディに行えるようになります」と谷口氏は強調する。

そのほかの特長として、EURでは紙への出力に加え、PDFでの配布や、バーコード印刷などを含むWeb上での精密印刷、あるいはセンター側に保持されている帳票データの各分散拠点での印刷といった、ユーザーの様々な帳票出力ニーズにも応えている。

また、ユーザーの権限に応じて参照できる帳票の制御やPDF形式の暗号化出力などにも対応。近年、帳票運用をめぐって、とりわけ切実なテーマとなっているセキュリティに関して充実した支援機能を備えていることも重要なポイントだ。

最後に谷口氏は「業務システムの変化に合わせた柔軟な帳票運用を実現する。それが帳票を『使う』現場と『作る』現場が納得する帳票システムの条件。EURがそうした要件を満たします」とあらためて強調し、セッションを閉じた。

図1:今日の企業では、業務現場のニーズや業務形態の変化に応じて、柔軟かつスピーディに帳票を作成・修正することが、業務品質改善の観点からも重要なポイントとなっている
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