コードジンのヘッダーが入ります
テストに起因する問題を解決するためには、マネージャにとっては、評価のための何らかの手段があればよい。コード品質、複雑度、リスクを迅速に評価するツールがあれば、バグ修正やリファクタリングのうち重要課題は何かという優先順位付けができ、それぞれに投入するリソースの効率を向上できる。
一方、開発者にとっては、複雑で大規模になったソースコードを迅速に理解することが求められる。またソースコードにバグがなく、リポジトリにチェックイン可能な状態であることを確認できなければならない。
アーキテクト(ソフトウェアの構造設計者)にとっては、潜在的な変更およびリファクタリング時の影響を確認することが必要で、仕様を変更をしたときにもソフトウェア全体にどのような影響を及ぼすかを迅速に確認したい。
こういった目的に合致するソリューションが、コベリティの提供する「Coverity Integrity Suite」である。高度に統合されたソフトウェア開発ソリューションで、開発ライフサイクル全体を通して、信頼性の高いコードを提供する。「Coverity Integrity Suite」では、以下の3つがテストツールと1つのマネージャツールが統合されている。
実際のセッションでは、その場でのデモと事例紹介が行われ、例えば人の手ではチェックできなくなるほど深い呼び出しを確認できるPreventの優位性などが紹介された。デモに使用されたコードでは、関数が呼ばれた先でNULLのまま参照されて落ちる可能性であるとか、NULLチェックが抜けている箇所のリスティング、循環参照が起きている構造上の欠点などが実際に発見されていた。
また、ユーザー事例としてユニークだったのは、株式会社セガが数十億かけたゲーム開発のプロジェクトに導入しているという。大規模な開発環境での活用により、全開発工程の生産性が約20%向上している。Preventによる日次解析結果を、各開発者にレポートとして配布している。また、低誤検知率も5%以下と優れた解析精度を見せ、後工程が格段に楽になっているという。
テストシナリオの負荷を軽減するコベリティのソリューションにより、テストにかかる費用と時間を最適化できている様子がありありと理解できた。