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表現力の高いUI(ユーザーインターフェイス)や柔軟な操作性、軽快なレスポンスなどのメリットが注目され、業務システムでの利用も徐々に広がりつつあるRIA(Rich Internet Applications)。しかし、その一方で「特に大規模な環境になるほど、開発者にとっては業務システムでRIAを使用する上での懸念事項も多い」と、日本ネクサウェブの松木氏は指摘する。
第一に挙げられるのが、独自開発言語の問題だ。独自の開発言語を使用しているRIA製品を使う場合には、まずその技術習得が必要となる。それだけ開発コストが余計にかかるのはもちろん、100名以上の開発者が参画するような大規模なシステムでは、そもそも開発要員を確保すること自体が難しくなってしまう。
また、RIA製品の多くはクライアント側の機能に特化しているため、クライアント側とサーバ側で異なる開発言語を使用しなければならないこと、通信データのイン・アウト設計や通信方法の策定が別途必要になること、クライアント側とサーバ側で共通のビジネスロジックを使用できないことなど、さまざまな問題が発生し得る。これにより開発工数が増大し、従来のWebシステムに比べて開発効率が大幅に低下してしまうことが懸念される。
逆に、こうした懸念を払拭できるRIA製品こそが、開発者にとっては理想ともいえる。具体的には、技術習得が容易であること、開発効率を向上できることなどが求められる。それには、標準開発言語による開発が可能であり、従来のWeb開発で培われたノウハウを活用しながらRIAを利用できることが望ましい。「Nexawebならそれらの条件を満たし、開発者にとって理想的なRIA開発のための環境を提供できる」と、松木氏は強調する。
Nexawebは、クライアント機能だけでなく、通信機能やサーバ機能をサポートするサーバサイド・ミドルウェアも包含したJavaベースのRIA製品だ。サーバとクライアント間のリアルタイムな非同期の双方向通信やバックエンドシステム連携を実装し、リアルタイムデータのサーバプッシュ技術もサポートするという。また、開発環境としてEclipseベースの「Nexaweb Studio」が提供されている。
Nexawebは、Javaベースであることに加え、その稼働アーキテクチャも実に特徴的だ。Nexaweb Serverはリクエストを受けたNexaweb Clientに対して、XMLによるUI定義情報をレスポンスとして送信。Nexaweb Client側では、そのXML情報をブラウザのような仕組みで描画する。さらに、このXMLブラウジングでは差分更新の機能も備えており、意図しない限り全画面リフレッシュは行われず、効率的なブラウジングが可能となっている。
「JavaやXMLといった標準技術の組み合わせで構成しているので、Nexawebは技術習得が容易。サーバサイドJava開発の経験のある技術者なら、これまで培ってきたノウハウを活かして従来のWeb開発と同じ手法で開発できる上に、Javaで実績のあるJUnitなどのテスト/分析ツールを利用することも可能だ。また、RIAは開発効率の向上に注目が集まる傾向にあるが、本番稼働後のシステム全体の運用・保守の簡素化や、作業を軽減する方法も同時に考慮するべきだ。複数年に跨るシステムライフサイクル(設計・構築・デプロイ・運用)という観点においても、NexawebはITシステム投資のROI向上に大きく貢献している実績が出ている」(松木氏)。
松木氏はNexawebのメリットをそう語り、最後にNexawebのデモを披露。業務システム開発におけるUI画面設計例などを紹介し、講演を締めくくった。
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