こんにちは、dotstudio株式会社でインターンをしている宇宙エンジニアのたくろーどん(@takudooon)です。
最近、インターネットとモノをつなぐ「IoT」が流行っています。また、さまざまなIoTに特化したプラットフォームや開発ボードがあらわれ、個人がデバイスを製作できる環境が整ってきました。
今回は、Wi-FiとBLEを搭載し、さらにディスプレイ付きで拡張も簡単な、最近話題の「M5Stack」という開発ボードを紹介します。
M5Stack Basic
IoT界隈では、Wi-FiとBLE(Bluetooth Low Energy)を搭載したESP32というモジュールの存在感が増しており、これを使った開発ボードが増えています。今回紹介するM5StackもESP32を搭載した開発ボードの1つです。
メインボードと周辺機器がセットになった「M5Stack Basic」というキットを購入すると、画像の左のようなお洒落なケースにメインボードとUSB Type-Cケーブル、オス-メスのジャンパー線、説明書とステッカーが入っています。
M5Stack
- 正式名称:M5Stack(えむふぁいぶすたっく/えむごすたっく)
- 内蔵電池:3.7V/150mAh
- 給電方法:USB Type-C
- Wi-Fi:搭載
- Bluetooth:BLE搭載
- ディスプレイ:320 × 240 カラーTFT LCD
- 内臓スピーカー:1W
- 寸法:54 × 54 × 17 mm
- 値段:4,490円(税込)
Wi-FiとBLEを標準搭載
先ほど述べたように、Wi-FiとBLEを搭載したESP32というモジュールが使われているため、プログラム内でSSIDやパスワードの設定などを書けば、複雑な配線や難しい設定なしに簡単に使うことができます。
BLE(Bluetooth Low Energy)とは?
BLEは、Bluetooth4系の規格をさし、既存のBluetoothやWi-Fi通信よりはるかに低消費電力で通信できます。そのため、IoTデバイスでの使用が増えてきています。
BLEの通信の仕組みを詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてみてください。
- 「IoT技術の代表「BLE:Bluetooth Low Energy」の動作原理を理解してみよう【前編】」
- 「IoT技術の代表「BLE:Bluetooth Low Energy」の動作原理を理解してみよう【後編】」
ディスプレイ搭載
M5Stackには、「320 x 240 TFTカラーディスプレイ」が標準で搭載されています。
ディスプレイがあると、例えばセンサで取得したデータ(温度や湿度など)を簡単に可視化でき、ものづくりの表現の幅を増やすことができます。
重ねるだけのオプションパーツが自由自在
M5Stackのメインモジュールは、ESP32やmicroSDカードスロット、ボタン、USB Type-CやGroveのコネクタを搭載し、ディスプレイや電源まで1つのケースに詰め込んであります。
さらに、センサーなどが搭載されたオプションパーツの拡張基板をメインモジュールに積み重ねることで、さまざまな機能を持たせることができます。