groovesは、同社が運営するエンジニア向け転職支援サービス「Forkwell(フォークウェル)」の登録ユーザーを対象に実施した、ITエンジニアのリモートワーク事情に関するアンケート調査の結果を3月17日に発表した。
同アンケートは、2月28日~3月6日の期間にインターネット上で実施され、289名より有効回答を得ている。
今回のアンケート結果により、大半の企業がリモートワークを導入していることが分かった。一方、制度に満足しているITエンジニアは全体の約5割にとどまった。要因は、利用に伴う事前申請や、利用対象者、利用条件、企業の制度に対する消極的な姿勢などが挙げられる。
企業のリモートワーク制度に満足していると回答したITエンジニアのうち、約4割がほぼ毎日リモートワークを実施していると回答した。特徴としては、事前申請や報告義務が不要で、誰でも活用が可能など、企業が前向きにリモートワークを推進しているといった点が判明した。これらの回答結果から、ITエンジニアがリモートワーク制度を活用しやすくするためには、「自由度」が重要であることが明らかになった。
リモートワークでは、「通勤時間の短縮」や「生産性向上」といったメリットもある一方、多くのITエンジニアが「コミュニケーション」の課題を感じている。特に、テキストでのコミュニケーションのみの場合だと認識のミスが起きやすく、企画会議などより親密な議論が必要な場合のやりにくさを感じている。
コミュニケーション面の課題への対策としては、「ツールの活用(Slack、Google ハングアウトなど)」や「定期的に出社するなど意図的に対面機会を設ける」などが行われている。その上で、行動やふるまいにおいて、細やかな配慮を行うように、各自心がけていることが分かった。
リモートワークでは、自由意志が尊重されている制度であるほど、満足度が高い結果となった。リモートワーク経験の少ない企業の中には、自由を認める不安を抱える企業も少なくないが、行動を制御するのではなく、結果で評価する制度設計を意識すると、企業にも社員にもメリットの大きい良制度となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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