米Googleは、オープンソースのアプリケーションUIフレームワークであるFlutterのWindows版である「Flutter for Windows」を、2月4日(現地時間)にリリースした。
Flutterは、OSに関係なく優れたエクスペリエンスを構築するために必要なツールを提供することを目的としており、今回リリースされたFlutter for Windowsは、Android/iOSサポートと同様にDartフレームワークとC++エンジンを組み合わせて実現されている。
WindowsとFlutterはFlutterエンジンをホストし、Windowsメッセージの変換とディスパッチを担当する埋込レイヤを通じて通信を行う。Flutterは、Windowsと連携してUIを画面にペイントし、ウィンドウのサイズ変更やDPIの変更といったイベント処理を行い、入力方式エディタなど国際化のための既存のWindows機能と連携する。
アプリケーションは、Flutterフレームワークのすべての部分を使用でき、WindowsではDartのC相互運用レイヤを通じて直接、またはC++で記述されたプラットフォームプラグインによって、Win32、COM、WindowsランタイムAPIとの通信にも対応している。さらに、コミュニティではWindowsのタスクバーの統合やシリアルポートアクセスなど、さまざまなWindowsサポートが追加された。
Flutter for Windowsは、同日にリリースされた「Flutter 2.10」の一部として提供されており、今後数か月以内にはmacOSとLinuxのサポートが安定版となり、Flutterアプリによるデスクトップ、Web、モバイルプラットフォームのフルセットを作成可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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