米Microsoftは、MongoDBで使用可能なAzure Cosmos DB APIの最新バージョン「Azure Cosmos DB API for MongoDB 4.2」を、2月28日(現地時間)にリリースした。
「Azure Cosmos DB API for MongoDB 4.2」では、$merge、$regexFind、三角関数式といった集約パイプラインステージ、操作、および式をサポートしており、アプリケーションコードにおけるこれらのロジックの開発が不要となっている。
また、クライアント側のフィールドレベルの暗号化によって個々のフィールドを選択的に暗号化できるようになり、データベースユーザーとホスティングプロバイダからの暗号化されたデータのプライバシーを維持することで、さらなるデータベース保護を可能にした。さらに、ユーザーベースのデータ削除といったコンプライアンス要件も簡単に満たせるようになり、データベースドライバとともに追加のプロセスを実行することなく、データの明示的な暗号化、および自動での復号化機能を利用できるようになっている。
ほかにも、データベースを即座に拡張し、データベースシャーディングを管理して、99.999%のサービス可用性を実現するとともに、Azure Cosmos DB API for MongoDBアカウントでAzure Synapse Linkを使用してETLなしでデータに対して高度な分析を実行したり、アカウントで無料利用枠を有効にしたり、データベースをサーバーレスモードでデプロイして操作ごとの課金を利用したりといった使い方が可能になる。
なお、「Azure Cosmos DB API for MongoDB 4.2」は新規または既存のデータベースアカウントにて数秒で有効化でき、ダウンタイムはなく、既存の機能に重大な変更を加えることもない。また、バージョン4.0/3.6/3.2も引き続きサポートされる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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