米Amazon Web Servicesは、データベース・サービス「Amazon Aurora」と「Amazon Relational Database Service(RDS)」で、ブルー/グリーン・デプロイメントを自動化するサービスの提供を11月27日(現地時間)に開始した。
ブルー/グリーン・デプロイメントとは、運用中の環境と、新しい環境を用意して、両者の間でデータの同期を取りながら、新しい環境に移行させていく方式。運用中の環境と新しい環境の間で同期が取れたら、ロードバランサの設定を変更して、トラフィックを新しい環境に向ける。新しい環境が稼働し始めても、しばらくは古い環境を残し、新環境に問題が発生したときにはトラフィックを古い環境に流すことで、障害の発生を防ぐ。
AWSは、Amazon AuroraやAmazon RDSが元々備えている機能を駆使すれば、データベースのレプリカ作成など、ブルー/グリーン・デプロイメントに対応させることはできるとしているが、余計な費用がかかり、環境の構築やその管理が難しいとしている。
そこで今回、データベースのブルー/グリーン・デプロイメントを自動化するサービス「Amazon RDS Blue/Green Deployments」の提供を始めた。このサービスを利用すれば、簡単な操作で本番環境のデータをコピーした新しい環境を素早く用意できる。
稼働環境から新しい環境への切り替えは、1分程度で終了する。切り替え時には待ち時間を設定でき、この時間を経過しても切り替えが終了しないときは、切り替えを停止して、元の環境に戻す。切り替え中のデータベースへの書き込みは遮断し、両環境の同期を保つ。データベースの切り替えは、アプリケーションの変更なしに実行可能だとしている。
Amazon RDS Blue/Green Deploymentsは、Amazon AuroraのMySQL互換環境、Amazon RDSのMySQL互換環境、Amazon RDSのMariaDB互換環境で利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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