オープンストリームは、MLOps分野をおもなターゲットとした新たなソフトウェア製品「Knitfab(ニットファブ)」をリリースしたことを、6月18日に発表した。
Knitfabは、MLOpsにおけるデータやモデルのバージョン管理が非常に重要かつ困難な作業になるという課題を解決すべく、機械学習やAIの研究者・エンジニアがより生産的に仕事ができるようにしたい、との思いから企画された独自のデータ/モデルバージョン管理自動化ソフトウェア。
Knitfab上で機械学習の処理を実行すると、自動的にそこで使うデータセットやモデルがもれなく保存され、履歴管理が行われる。Knitfab上のワークロードは、Docker化可能な実行ファイルならどんな言語やフレームワークを組み合わせたものでも対応し、任意の技術で作った機械学習やデータ解析ソフトウェアもすべて使用できる。
Knitfabの導入にあたって、既存の機械学習スクリプトやデータ処理プログラムに対して、特定のフレームワークを要求することはなく、登録されたデータ処理をすべて自動監視して、履歴を自動的に記録する。
Knitfabは、業界標準のコンテナ技術を用いており、オンプレミス環境でもクラウド環境でも(またはハイブリッドクラウドでも)同様の使い勝手でのデータ管理が可能になる。また、ソースコードはBSLライセンスのもとGitHubにて公開されており、非商用利用なら機能の修正や追加、およびそれを公開することもできる。なお、Knitfabの各バージョンはリリースから一定の期間を経た後に、ライセンスが自動でGPLv2に変更される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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