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日本MS、モダンな開発を支援する「Visual Studio 2013」製品版を10月中にリリース

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 日本マイクロソフトは3日会見を開き、今月中のリリースが予定されている統合開発環境の最新版「Visual Studio 2013」の製品概要について説明を行った。

 開発ツール推進部の相澤氏は、まず開発支援ツールの国内市場規模が右肩上がりであり、特にアプリケーションライフサイクル管理(ALM)、テスト支援、モデリングといった高機能ツールが伸びている点を指摘。Visual Studio 2013でも同領域にフォーカスしていきたいと述べた。

日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
開発ツール推進部 エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー 相澤克弘氏
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 開発ツール推進部 エグゼクティブ プロダクト マーケティング マネージャー 相澤克弘氏

 具体的なVisual Studio 2013の戦略としては、モビリティ・ソーシャル・ビッグデータ・クラウドといったトレンドに適合する「モダンアプリケーション」と、DevOps・アジャイル開発・継続的デリバリーなどに代表される「モダンライフサイクル」の2軸に対する強化を挙げ、「モダンデベロップメントを実現する開発環境」と表現した。

 主な新機能として紹介されたのは、「ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上と高度なリソース管理機能」「Windows 8.1対応アプリケーション開発」「アジャイル開発とDevOps」の3点。

 若干の構成変更はあるものの、現行バージョンから価格、エディション構成、パッケージデザインに変更はない。製品版のリリースは10月中、ボリュームライセンスとパッケージ製品(リテール版)の販売は2013年内を予定している。Professionalエディションはパッケージ版のみの発売。2014年1月末まで、Visual Studio Professional 2012からのアップグレード版が特別割引価格で提供される。

Visual Studio 2013のエディション構成と主な利用者
Visual Studio 2013のエディション構成と主な利用者

 また今回、クラウド版のTeam Foundation Serverとも言える、チーム開発とコラボレーション機能を提供する「Team Foundation Service」が製品群に新たに追加された。今年2月からサービスインしており、5名まで無償で利用できる。6名以上で利用する場合は、2013年内に発表が予定されている有料メニューを利用することになる。なお、MSDNサブスクリプションのユーザーはこの人数制限がなく、料金体系公開後も追加課金はないと明言している。

 他にも、プロジェクトマネージャーや運用管理者を対象とした、Visual Studioが付属しないMSDNサブスクリプション「MSDN Platforms」が6月に発売されている。こちらはボリュームライセンスのみの販売。

 詳細は、11月13日に視聴できる「Visual Studio 2013 Virtual Launch」や、11月21日・22日に開催されるイベント「The Microsoft Conference 2013」でも発表される。提供開始日や参考価格は追って発表される予定。

 開発ツール推進部の杉本氏は、「どう作るかだけでなく、どう効率よく作るかというニーズに応えるために、製品をドンドン強化している」と付け加えた。

日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部
開発ツール推進部 シニアプロダクト マーケティング マネージャー 杉本奈緒子氏
日本マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 開発ツール推進部 シニアプロダクト マーケティング マネージャー 杉本奈緒子氏

 従来2年から2年半ごとにメジャーアップデートしてきたVisual Studioだが、今回は1年強でのバージョンアップと、リリースサイクルが短期間になってきている。会見途中でエバンジェリストの長沢智治氏が付け加えた補足によると、「Visual Studioの開発自体が既に継続的デリバリーを実践しており、Team Foundation Serviceでは3週間スプリントで開発が進められている」とのこと。今後も更なる開発生産性の向上が期待できそうだ。

 製品デモで紹介された新機能の一部は次のとおり。

ソースコード部分にさまざまな情報が付与されるようになり、更新者の履歴を確認したり、
Microsoft Lyncを使ってすばやくリアルタイムにコミュニケーションしたりすることができる
ソースコード部分にさまざまな情報が付与されるようになり、更新者の履歴を確認したり、Microsoft Lyncを使ってすばやくリアルタイムにコミュニケーションしたりすることができる
分析モードが強化され、表示部分の処理に対するプロファイリング(画面)や、
エネルギー(バッテリー)消費の分析が可能に
分析モードが強化され、表示部分の処理に対するプロファイリング(画面)や、エネルギー(バッテリー)消費の分析が可能に
Surfaceなどの端末にリモート接続し、Windowsストアアプリの自動テストを行って、
検証結果をサーバー経由で保存することができる
Surfaceなどの端末にリモート接続し、Windowsストアアプリの自動テストを行って、検証結果をサーバー経由で保存することができる

 
【関連リンク】
Visual Studio 2013の最新情報
Visual Studio 2013の価格
Team Foundation Service

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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