柳井です。 少し前になるのですが、松浦晋也氏の「スペースシャトルの落日 失われた24年間の真実」を読みました。スペースシャトルという巨大プロジェクトが、いかにして失敗に終わっていったか、そして宇宙開発の歴史に暗い影を落としたのかを書いた本です。 複数人で進めるプロジェクトは、周囲からの様々の騒音にさらされます。そして多くの制約を受けます。既存の資産を流用しなければならないという縛り。最初の目的とは違う要素の追加。最初はシンプルだった案件は、いつのまにか当初とは全く違うものになっていきます。 欲張り過ぎた商品は複雑怪奇なものになり、作っている本人にも、他人にとってもよく分からないものになる。多くの目的と期待を背負わされたスペースシャトルは、シンプルな目標から大きく逸れて、お金だけが掛かる化け物になっていったそうです。 目的をシンプルにする。規模の大小に関わらず、プロジェクトにとっては大切なことだと思います。 |
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連載4コママンガ。ロボットといえば必殺技。ソース博士のレバーさばきがゲーマーっぽい。毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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