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本格的なスマホアプリ開発を中学・高校で教える意義は? Monacaプログラミング教育アドバイザー 岡本雄樹氏インタビュー

プログラミング教材担当者インタビュー

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2017/04/14 16:00

 2020年に公立小学校のプログラミング教育を必修化する動きに向けて、ScratchやMinecraft(Education Edition)、Viscuitといった小学生向けプログラミング言語を使った試験的な授業や取り組みが活発だ。一方、中等教育以上でさらに発展的なプログラミング教育をするには、PCのセットアップなどハードルの高さが課題となっている。本記事では、Webブラウザを使ってスマホアプリを作れるツール「Monaca」の教育機関向けの普及活動を行うアシアルの岡本雄樹氏に、中等教育でのスマホアプリ開発の意義やつまづくポイントについて聞いた。

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CodeZine読者の皆様、こんにちは。本稿は、ICTを活用した次世代教育を知りたい先生・親向けWebメディア「EdTechZine」で公開中の記事の試し読みページです。全文はEdTechZineのページでお読みいただけます。

中等教育以上のプログラミング教育の課題

 小学校におけるプログラミング教育の目的は、アルゴリズム的思考、論理的思考といった力を身につけさせることにある。プログラミングやコーディングスキルを教えることではないため、教材として利用するツールは、グラフィカルな操作性(UI)のツールが好まれている。これらのツールは、アニメーションや簡単なゲームの作成には向いているが、一般的なプログラミング言語に比べると制限も多い。

 小学生がゲーム感覚でロボットを動かしたり、処理のシーケンスを考えたりするにはちょうどよいが、その先の中学生や高校生のためのより高度なプログラミング教育については、少々物足りない。つまり、プログラミング教育が小学校から必修化されることで、中高生向けのプログラミング教育も考え直す必要がでてきている。

 現在でも中学校の技術家庭科でHTMLに触れることがあるかもしれないが、せっかくScratchなどで習得したアルゴリズムやプログラミングスキルを発展させるにはツールや環境は十分とはいえない。

 中学、高校でプログラミング教育を発展させたい、あるいは素養や興味のある生徒に、本格的にプログラミング開発を教えたい場合、どのようなツールがあるのだろうか。そのようなニーズに合致したプログラミング開発環境に「Monaca」(アシアル提供)がある。

本格的ツールを教育向けに応用するMonaca

 その特徴について、アシアルのMonacaプログラミング教育アドバイザー 岡本雄樹氏は次のように語る。

 「Monacaはスマホアプリを誰でも比較的簡単に作れる開発ツールです。PCのブラウザだけで、AndroidやiPhoneで動作するスマホアプリを開発できます。よく、Monacaはプログラミング言語なのかと訪ねられることもありますが、汎用的なプログラミング言語のHTML5を採用しています。

 開発ツールというのはプログラミングを行うための『道具箱』みたいなもので、Scratchなどのビジュアルプログラミング言語では開発ツールがセットで提供されていることが多いのですが、汎用的なプログラミング言語は用途によって組み合わせられるように独立していることが多いのです。」

アシアル Monacaプログラミング教育アドバイザー 岡本雄樹氏
アシアル Monacaプログラミング教育アドバイザー 岡本雄樹氏

 技術的な話になるが、Monacaは、iPhoneやAndroid上で動くスマホアプリを開発するための開発ツールである。プログラムの言語はHTML5とCSSとJavaScriptによって記述する。これだとホームページを作るためのツールに思う人がいるかもしれないが、HTML5は、グラフィック処理やネットワークに関する命令や機能が大幅に拡張されたもので、ゲームなどのリッチな表現を求められるプログラムを開発することもできる。

 MonacaはこのHTML5技術を採用したアプリ開発ツールだ。開発会社が業務向けのアプリケーション開発に採用する本格的な製品としての側面を持っている。しかし、使いやすさやクラウド版の手軽さが教育現場にマッチして専門学校や高専だけでなく、多くの高校や大学で採用されている。



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著者プロフィール

  • 中尾 真二(ナカオ シンジ)

    フリーランスのライター、エディター。 アスキーの書籍編集から始まり、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは当時は言わなかったが)はUUCPの頃から使っている。

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