日本IBMは、IBM Watsonを活用した次世代超高速開発支援ソリューションとして、プロジェクト管理を支援する「コグニティブPMO」と、アプリケーション開発およびアプリケーション保守を支援する「統合リポジトリー&ツール」の提供を、4月24日に開始した。価格は個別見積もり。
「コグニティブPMO」は、質問応答、プロジェクト状況の可視化とレポート、品質やリスク予測を行うプロジェクト管理支援ソリューション。IBM Watsonの自然言語分類機能と対話機能を用いたチャットボットが質問応答を行うほか、進捗管理表や課題管理表などからのデータ取り込みによるプロジェクト状況の可視化およびレポートを提供する。
さらに、プロジェクト状況の可視化を通じて蓄積された情報を活用した品質の変化とリスク出現の予測を行うとともに、過去のプロジェクト実績や課題履歴といったビッグデータからAIが有用な知見を抽出し、高度な予測を行う。
日本IBMは、「コグニティブPMO」の活用によって、約30%のプロジェクト管理コスト効率化を見込んでいる。
「統合リポジトリー&ツール」は、自動化ツールを活用したアプリケーション開発における要件・設計・作成・ビルド・デプロイ・テストを支援するソリューション。要件や設計仕様をデータとしてリポジトリに登録・一元管理し、設計仕様間の整合性やトレーサビリティを自動チェックする。
整合性が保証された設計仕様からの、プログラムのソースコード自動生成によって、連続したビルドの自動実行、テスト環境や本番環境への自動デプロイを可能にするとともに、さまざまなスマートデバイスの画面サイズに合わせて生成画面が動的に調整されるので、早期に画面や機能を修正できる。また、バックエンドシステム開発については、メインフレーム用アプリケーション部品の自動生成機能や、コーディングレスでのAPI生成機能を個別機能として提供する。
このほか、「統合リポジトリー&ツール」はアプリケーション保守にも対応しており、プログラム構造全体の可視化とシステム変更が影響を及ぼすポイントの探索を支援する「影響分析」機能や、AIによって蓄積された稼働実績データおよび障害履歴データなどのビッグデータから、有用な知見を抽出して精度の高い障害予測を行う「障害予測」機能も備えている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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