米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 4.4」のベータ版を7月1日(現地時間)にリリースした。
「TypeScript 4.4」ベータでは、定数値をテストしていることを確認すると、タイプガードが含まれているかどうかを確認し、タイプガードがconst、readonlyプロパティ、または変更されていないパラメータで動作する場合、その値を適切に絞り込めるようになっている。
さらに、symbolsおよびテンプレート文字列パターンのインデックス署名が許可されるようになり、テンプレート文字列パターン型でインデックス署名を書けるようになったほか、--useUnknownInCatchVariablesフラグが導入され、catch句の変数のデフォルトの型がanyからunknownに変更された。
また、--exactOptionalPropertyTypesフラグによって、オプションのプロパティ型が記述されたとおりに解釈され、undefinedが型に追加されなくなるとともに、tsc --helpの改善、より高速な宣言の発行やパスの正規化、パスマッピング、インクリメンタルビルドなどパフォーマンスの向上、JavaScriptスペル候補の提案、インレイテキストのサポートが行われている。
そのほか、他のバージョンのTypeScriptと同様にlib.d.tsの宣言が変更され、スローされた型が予想される型と一致するかどうかを確認するランタイムチェックを追加できるようになった。また、抽象プロパティに初期化子がない可能性がある場合はエラーとなり、プロパティの型のみを指定可能になっている。
リリース候補(RC)版は8月中旬のリリース、安定版は8月末のリリースを予定する。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です