柳井です。 司馬遼太郎の「甲賀と伊賀のみち 砂鉄のみちほか 街道をゆく7」を読みました。幕末に、なぜアジアの中で日本だけが明治維新を迎えることができたのかを「砂鉄」という視点で考察していました。 この本で、司馬遼太郎は「鉄」について彼の考えを述べています。ヨーロッパの鉄は鉄鉱石で、アジアの鉄は砂鉄だった。そして、砂鉄から鉄を得るのには木が必要で、その木を生み出すのは水だった。日本に先行した韓国では、鉄を得るために山を丸裸にして文明が止まった。しかし日本は、山を丸裸にするのが難しいほどに木が繁茂する場所だった。この水と木という自然環境がボトルネックになって、幕末の時期の文明の差が出たという話でした。 ボトルネックがどこにあるのか。それは、周囲や歴史を見ることで初めて炙り出されることかもしれません。この本を読みながら、自分のボトルネックはどこなのかと考えました。 |
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連載4コママンガ。無から魂を作りだすことはできない。毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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