米Oracleは、オープンソースのデータベース管理システム「MySQL 8.0.26」および「MySQL 5.7.35」を、7月21日(現地時間)にリリースした。あわせて、MySQLの分散型バリアントである「MySQL Cluster 8.0.26」および「MySQL Cluster 7.6.19」「MySQL Cluster 7.5.23」「MySQL Cluster 7.4.33」もリリースされている。
「MySQL 8.0.26」では、監査ログフィルタリングがリテラルテキストではなくステートメントのダイジェストのログ記録をサポートするようになった。
また、これまではサーバからクライアントへ送信される「hello」パケットの一部として、クライアント側プラグインではなくサーバ側認証プラグインの名前を送信していたが、今回のバージョンアップによってクライアント側の名前を送信するようになり、余分なプロトコルのラウンドトリップを回避するのに役立つ場合がある。
コンパイル関連では、ARM上でApple M1チップ搭載Mac向けである、macOS 11用のMySQLをビルドできるようになったほか、openSUSE 15とSLES 15でビルドするには、GCC9パッケージに含まれるgcc-9とgcc9-c++が必要となる。また、libmysqlclient C APIライブラリに基づく、サードパーティアプリケーションを構築する場合は、名前付きGCCバージョンの使用が推奨される。
なお、現在TLSv1とTLSv1.1は非推奨であり、将来のMySQLバージョンではそれらのサポートが削除される可能性があるため、TLSv1.2およびTLSv1.3の使用が求められている。
ほかにも、数多くの機能改善・修正が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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