米Googleは、オープンソースの量子プログラミングフレームワークCirqの、最初のフルバージョンリリースとなる「Cirq 1.0」を7月19日(現地時間)に公開した。
Cirqは、量子コンピュータプログラムの記述、実行、結果を分析するためのPythonフレームワークで、非常に多くの量子ビットと量子ゲートを備えたニアタームな量子コンピュータ向けに設計されている。
今回の「Cirq 1.0」のリリースにともない、さまざまな機能追加や改善が行われ、安定性も向上した。なお、セマンティックバージョニングを使用しているため、将来のポイントリリースがフルバージョンリリースと互換性を持つ。
なお、Cirqコミュニティではライブラリのコミュニティが立ち上げられており、TensorFlow Quantumを使用して高速な機械学習モデルのトレーニングを実現するツールや、化学シミュレーションに関係する量子計算のためのオープンソースツール、量子回路を最適化および操作するためのオープンソースのPythonツールなどが作成され、さまざまな量子コンピューティング研究が可能になっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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