「2022年度版：データで見る世界のITエンジニアレポートvol.5」が発表、世界109か国のIT技術者数は約2517万人

　ヒューマンリソシアは、「2022年度版：データで見る世界のITエンジニアレポートvol.5」を12月13日に発表した。

　同レポートによれば、世界109か国のIT技術者数は推計2517万人となった。中国やインドといったIT技術者輩出国を擁するアジア・太平洋地域で898.5万人、アメリカを含む北米・中南米で698.4万人、ヨーロッパで813.0万人となっている。

　世界のIT技術者数の地域別占有率では、世界のIT技術者の35.7％をアジア・太平洋地域が占めた。アメリカを含む北米・中南米地域が27.7％、ヨーロッパ地域が32.3％となっている。

　IT技術者数を国別でみると、アメリカがトップで514.0万人、2位が281.4万人の中国、3位が226.7万人のインドだった。日本は4位で、2021年調査時の122万人よりも10万人増の132.0万人となっている。5位は114.0万人のドイツで、1位から5位は2021年調査から順位の変動はなかった。

　各国のIT技術者数の最新データと、データを収集できた直近の前年と比較したところ、世界全体でIT技術者数は約113万人増加しており、前年比4.7％増となっている。また、すべての地域でIT技術者が増加した。地域別では、ヨーロッパが5.8％増、北米・中南米では、IT技術者数1位のアメリカが1.9％増、6位のブラジルを含む中南米各国にてIT技術者が大幅に増加し、地域全体で6.0％増となった。一方で、アジア・太平洋地域は2.7％増ながら、世界計の4.7％を大きく下回っている。

　IT技術者の増加数を国別でみると、中国が推計18.4万人増でトップとなり、14.3万人増のブラジルが2位となった。日本は10.0万人増加で3位、アメリカは9.5万人増加で4位にランクインしている。

　IT技術者の増加率を国別にみると、1位は55.1％増加したペルー、2位に51.1％増のアルゼンチン、3位は43.9％増のキプロスとなった。その他中南米地域では、コスタリカ、チリ、ウルグアイがランクインしており、ヨーロッパも計5か国がランクインするなど、中南米とヨーロッパがトップ10を占めている。日本は8.2％増で、増加率は22位に留まった。

　就業者のうち、IT技術者が占める割合を算出したところ、109か国全体では0.9％となっている。地域別では、就業者のうちもっともIT技術者の割合が高いのが、2.4％のヨーロッパで、北米・中南米地域が1.9％でそれに続いた。アジア・太平洋地域では、IT技術者の割合は0.5％で世界平均より低い。なお、2021年調査までは各国の総人口に占める割合を算出していたが、今回の調査では各国の就業者数に占めるIT技術者の割合を算出している。

　就業者におけるIT技術者の割合を国別でみると、1位は5.04％のスウェーデン、2位は4.88％のアイルランド、3位は4.86％のイスラエルとなった。そのほか、ラトビア、フィンランド、エストニア、デンマークといった北ヨーロッパ各国がランクインしており、上位10か国の中でイスラエルを除く9か国をヨーロッパが占めている。日本は37位の1.98％に留まり、就業人口に占めるIT技術者は少ないといえる。