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LF Energy、日本語版「オープンソースの持続可能なエコシステム」調査レポートを公開

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 Linux Foundation Energy(LF Energy)は10月11日、Protontypes社との協力で作成した調査レポートの日本語版「オープンソースの持続可能なエコシステム」を公開した。

 本レポートでは、オープンソースの持続可能性プロジェクトに関する定性的・定量的なデータを提供し、最も大きな影響を与えるプロジェクトや、エネルギー業界全体の利害関係者が埋めるべきギャップを特定した。

 本調査は、世界中の1339件のアクティブなプロジェクトを対象に実施している。プロジェクトは主要な重点分野ごとにグループ化され、 その後、「人気」「存続期間」「プログラミング言語」「ライセンス」「貢献者の数」「組織の多様性」「その他の要素」に基づいて分析された。

 調査結果によると、特定されたプロジェクトのうち45%は、「生物圏」「水圏」「水供給と水質」「エネルギーシステム モデリング」「モビリティと輸送」「建物と暖房」の分野であった。その他の分野では、「持続可能な投資」は1.15%に留まり、「排出量の観測とモデリング」は2.1%になるなど、オープンソースプロジェクトの数がかなり限られていることが明らかになった。

 次に、オープンソースの持続可能性プロジェクトを構成する組織の種類を分析したところ、「コミュニティ主導型 (組織に属さず個人の貢献者が主導)(25.8%)」「教育・研究機関(23.4%)」「政府機関(15.9%)」「民間企業(14.3%)」「非営利組織(10.8%)」「共同コンソーシアム(9.7%)」となった。

 レポートでは調査結果に基づき、持続可能性分野のオープンソースを効果的にサポートし能力を構築するための提言を、以下の7つを含む20以上の項目で行っている。

  • 国家と非国家主体との連携を強化する
  • 産業が環境に与える影響に関する知識のギャップを解消する
  • 既存のOSSを、グローバルサウスの代表的な国々に適応させ、拡張する
  • オープンな地球情報インキュベーターを設立する
  • 持続可能な技術に資金を提供する際には、「オープンソース ファースト」の基準を適用する
  • オープンソースコードと連動したオープンデータコモンズを開発する
  • オープンソースプロジェクトを維持するために、メンテナーにトレーニングとサポートを提供する
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https://codezine.jp/article/detail/18517 2023/10/16 11:00

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