エンジニアが抱えるデータベースの課題第1位は？ PingCAPが調査結果を発表

　PingCAPは2月26日、大規模なデータ処理が必要とされるゲーム、金融、Eコマース業界のエンジニアと上層部を対象に実施した、「データベースの課題」に関する調査結果を発表した。

　本調査は、1月11日～15日に、ゲーム業界、金融業界、Eコマース業界のエンジニアと上層部（マネージャー以上～CTO、CPOまで）を対象に行われた。エンジニア517名と上層部515名の、合計1032名から有効回答を得ている。

　調査結果によると、エンジニアに「現在、利用しているデータベースを教えてください（複数回答可）」と質問したところ、「Amazon Aurora / Amazon RDS for MySQL（39.3％）」「Google Cloud Spanner（26.9％）」「Google Cloud SQL（24.4％）」「Amazon Aurora PostgreSQL / Amazon RDS for PostgreSQ（24.0％）」「NoSQL DB - Cassandra（13.7％）」「MySQL - オンプレミス（13.0％）」という結果が得られた。

　「データベースの利用において抱えている課題は何ですか？（複数回答可）」と尋ねると、エンジニアの66.7％が「性能：レスポンスが悪い、DBの性能向上の限界を迎えている」と回答し、「コスト：コストが高い（37.5％）」「移行：DB固有の機能を利用して移行が難しい、DBバージョンが古い（21.9％）」「分析：リアルタイム分析ができていない（20.3％）」「特にない（4.8％）」と続いた。

　上層部（マネージャー以上～CTO、CPOまでの層）に対しても同様の質問をしたところ、「性能：レスポンスが悪い、DBの性能向上の限界を迎えている（68.6％）」「コスト：コストが高い（46.2％）」「移行：DB固有の機能を利用して移行が難しい、DBバージョンが古い（34.8％）」「分析：リアルタイム分析ができていない（31.8％）」「特にない（8.7％）」となった。

　「データベースの活用について、今後考えている施策はありますか？」という質問では、上層部の23.3％「既に新しい施策の実施に向けて動いている」と答え、「新しい施策を検討中である（46.4％）」「検討したいが、具体的なことは何も決まっていない（19.8％）」「特に何もない（10.5％）」という回答が得られた。