米Google Cloudは、生成AIを使用したマルチステップアプローチについて、公式ブログの3月4日(現地時間)付の投稿にて解説している。
生成AIを使用したマルチステップアプローチでは、Gemini 2.0を使用してLLMと構造化および外部化されたルールを組み合わせることによって、ドキュメント抽出の改善を実現できる。
最初のタスクは、ドキュメント内の具体的なコンテンツの位置を対象とする、より焦点を絞った小さなプロンプトに分割され、モジュール式で実行することで正確性を高めるとともに、LLMの認知負荷軽減にもつなげられる。
GoogleスプレッドシートやBigQueryテーブルを使用して後処理ルールを外部で管理することによって、簡単な CRUD(作成、読み取り、更新、削除)操作のメリットを享受して、ルールのメンテナンス性とバージョン管理の、両方の改善を可能にする。ルール管理を外部化することで、抽出ロジックと処理ロジックも分離されるので、それぞれを独立させた状態で変更、最適化できる。
生成AIを使用したマルチステップアプローチは、LLMを活用した抽出と構造化ルールエンジンの長所を組み合わせたものであり、LLMは非構造化データの情報を理解して抽出する複雑さを処理し、ルールエンジンはビジネスロジックと意思決定を適用するための、透明性と管理性の高いシステムを提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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