Anthropicは8月26日、Webブラウザ上で操作可能なAIアシスタント「Claude for Chrome」の試験的な運用を開始したことを発表した。
これは最大1000名のMaxプラン加入者を対象とした限定的なテストで、ユーザーの代わりにフォーム入力やボタン操作をClaudeに依頼できる機能を提供する。
Claude for Chromeの初期バージョンを利用することで、カレンダーの管理、会議のスケジュール設定、電子メールの返信の下書き、定期的な経費報告書の処理、新しいWebサイト機能のテストといったタスクが改善することがわかっている。
しかし、一般提供開始までには修正が必要な脆弱性が残っているという。プロンプトインジェクション攻撃に対する脆弱性が認識されており、悪意のあるウェブページやメールに埋め込まれた指示に従って誤った動作をする危険性が指摘されている。
Anthropicは現在、サイト単位のアクセス権限の設定や、アクションの確認といった機能によって、安全性強化に努めている。今後、より多くのユーザーとともに実環境下でのフィードバックと安全性向上を進め、Claude for Chromeの一般提供に向けた基盤整備を行っていくとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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