デロイト トーマツは8月28日、同社が2025年7月に実施した生成AIの活用に関する意識調査の結果を発表した。
同調査は、プライム市場に所属する売上1000億円以上の企業の部長クラス以上700名を対象に実施。
生成AIの導入率では、47%が「全社的に導入している」と回答し、昨年の26.4%から20ポイント近くも上昇した。

一方、社内での生成AI利用割合は「ほとんどの社員が利用している」が18.5%(前年6.3%)、「半数以上の社員が利用している」が32.9%(前年23.1%)と昨対比で増加したものの、同レポートでは実際の社員利用割合が導入の広がりに追いついていない状況を指摘する。

その背景にある、導入後の社内利用における課題については、「データの活用不足」「社員の理解不足」「機能の不足」を約4割の企業が挙げている。

また、生成AI導入に伴って「競争優位性が向上した」と回答した企業の割合は、前年の39.3%から今年は56.6%と大幅に増加。一方で「ほとんど変化していない」という回答も32.7%に上り、企業間で差が出ていることが明らかになった。

同調査では、そのほか生成AI導入の目的や、開発・導入に取り組む際の課題、また生成AIが競争優位性や売上、人員配置に与える影響をまとめている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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