マイスター60は9月8日、60代の技術者500名を対象に「生成AI活用実態調査」を実施し、その結果を公開した。本調査は、ITや建設、製造分野などで働くシニア技術者の実態に焦点をあて、9月15日の敬老の日に先立ち実施したものである。
調査によると、60代技術者のうち26.6%が生成AIを週1回以上活用しており、これは同世代の技術職以外(11.9%)の約2.2倍にあたる。利用しているサービスでは「ChatGPT」が最も多く、次いで「Microsoft Copilot」「Gemini」が続いた。利用者の77.4%が生成AIにより業務時間が短縮されたと実感しており、15.0%は作業時間を半分以下に削減できたと回答している。



業務での主な活用場面は「技術的問題の解決」(60.9%)、「情報収集や調査」(59.4%)、「資料作成」(51.1%)だった。また、80.4%が「技術者経験がAI活用に役立っている」と認識しており、具体的には「AIの回答の正誤判断」や「実務応用」「プロンプト作成能力」などがあげられた。シニア技術者のうち84.2%が定年後も新技術の習得に意欲を示し、78.2%が若手への知識継承も望んでいる。



この調査結果から、シニア技術者の経験知とAI活用が新たな価値を生む可能性が示された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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