Googleが開発したオブジェクト指向のプログラミング言語「Dart」の最新バージョン「Dart 3.9」がリリースされた。
Dart 3.9では、null安全性が型昇格や到達可能性の計算時に適用されるようになった。これは、パッケージのSDK制約の下限を3.9以降に設定することで適用できる。
また、Dart CLIのパフォーマンスが向上した。これは、分析サーバーのAhead-Of-Time(AOT)コンパイル済みスナップショットを使用することで実現している。dart formatのような短いコマンドの完了時間は大幅に短縮され、dart analyzeのようなコマンドは約50%高速化されたという。
さらに、DartとFlutter向けの「MCP Server」が正式に導入された。これは、Gemini CLIやCursor、GitHub CopilotなどのAIアシスタントに、Dartプロジェクトのコンテキストへのアクセスを提供する。これによって、ランタイムエラー修正や依存関係の管理などを自律的に行えるようになる。
その他、Gitタグを参照できるpubクライアントの更新や、32ビットx86アーキテクチャの廃止などのアップデートが含まれている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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