米オラクルは9月16日、Java 25のリリースを発表した。同社は、少なくとも今後8年間サポートを提供する予定だ。
今回のアップデートは、AI機能の搭載やPQC(ポスト量子暗号)の導入など、将来のアプリケーション開発ニーズに応えるためのもの。更新内容は、言語機能、ライブラリ、セキュリティ、パフォーマンス、モニタリング機能など主に18の機能で構成されている。

「JDK 25」のアップデート内容
言語機能では、プリミティブ型のサポートが強化され、すべてのパターン・コンテキストで使用可能になる(JEP 507)。また、インポートを行うコードをモジュール自体に配置する必要がなくなり、モジュールがエクスポートしたすべてのパッケージを簡単にインポートできるようになった。(JEP 511)加えて、定型文の記述を省き、Java言語の初心者やシステム管理者、IT管理者を支援する(JEP 512)。

ライブラリ機能では、スレッド内およびスレッド間で不変データの共有を可能にし(JEP 506)、またベクトル計算を表現できるAPIが提供される(JEP 508)。これらと言語機能の更新などを組み合わせて、AI関連のアプリケーション開発をサポートする。

セキュリティに関する機能では、暗号化キーや証明書といった暗号化オブジェクトをプライバシー強化型メール転送形式にエンコードおよびデコードできる新しいAPIを提供(JEP 470)。また、ハイブリッド公開キー暗号化に対応するための重要な基盤となるキー導出関数用のAPIも導入し、PQC対応を支援する。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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