三菱電機は9月18日、フランス国立デジタル科学技術研究所(以下、Inria)と、信頼性の高いAIシステムの実現に向けた共同研究プロジェクト「FRAIME」を開始した。
これまで、AIの信頼性評価には出力結果を漏れなくテストする網羅検証が用いられてきたが、莫大な時間やコストを要するという課題があった。
同プロジェクトでは、生成AIによって自動生成された仕様書やプログラムなどに対し、数学的アプローチであるフォーマルメソッドを用いて正確性を理論的に検証する技術を研究。
また、ソフトウエア工学の複合技術であるフォーマルメソッドと統計的アプローチである機械学習の特長を組み合わせることで柔軟性と信頼性を兼ね備えたAIプロセスの構築を目指す。
ユーザー、AI、フォーマルメソッドの間に継続的なフィードバックループが構築されることで、ユーザーが最小限の操作でAIの出力を自由かつ迅速に調整できる環境の実現が見込まれる。

同プロジェクトは2025年から4年間で進められる予定だ。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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