プログラミング言語Rustの開発チームは、9月18日、最新バージョンとなる「Rust 1.90.0」をリリースした。
今回のバージョンでは、x86_64-unknown-linux-gnuターゲットでデフォルトリンカがLLDへ変更された。特に大規模なバイナリや、デバッグ情報が多いバイナリなどで、リンキングパフォーマンスが向上する見込み。
また、cargo publish --workspaceがネイティブにサポートされ、ワークスペース内のすべてのクレートが依存関係順に自動公開されるようになる。ただし、公開の操作はアトミックではなく、ネットワークやサーバ側の失敗で部分的な公開になる可能性がある点に注意が必要。
さらに、GitHubがパブリックリポジトリ向けの無料macOS x86_64ランナーの提供を終了するのに伴って、x86_64-apple-darwin ターゲットをTier 1からTier 2(ホストツールつき)に降格した。当面はユーザーに影響はなく、標準ライブラリとコンパイラのビルドは引き続きRustプロジェクトによって配布されるが、のちに互換性が失われる可能性がある。
その他、多数のAPIが安定し、const contextsでも安定するようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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