Leaning Technologiesは、9月30日、WebAssemblyベースのコンテナ技術「BrowserPod」を発表した。現在準備段階で、11月にリリース予定。
BrowserPodは、WebAssemblyベースのブラウザ内コンテナ技術で、複数言語にまたがるフルスタック開発環境をブラウザだけで実行できる。
Podと呼ばれるコンテナは完全にクライアントサイドで動作し、サーバー側のリソースをプロビジョニングする必要がないため、起動が高速になる。ブラウザタブごとに複数のPodを実行できるため、複雑なデプロイメントにも対応可能である。
各Podは、WebWorkersによる並列プロセス実行、ブロックベースのスケーラブルなファイルシステムへのアクセス、Portals経由での仮想化HTTP/REST公開などを実現する。
BrowserPodは、x86からWebAssemblyへのJITコンパイラエンジンとLinuxシステムコールエミュレーションレイヤーという2つの主要コンポーネントが基盤となっており、その上でNode.jsのC++ソースコードを、最小限の変更でWebAssemblyとJavaScriptの組み合わせにコンパイルする仕組み。
BrowserPodは11月下旬にリリースされる予定。最初はNode.js環境に重点を置いて開発され、複数バージョンのランタイムをサポートし、最初のリリースにはNode.js 22が含まれるという。その次に、PythonやRubyの対応が計画されている。
非商用ユーザーおよび技術評価向けには、帰属表示付きの無料ライセンスが提供される。また、商用向けには従量課金やエンタープライズ向けセルフホスティング等が用意される予定。
現在、最新情報を受け取れるユーザー登録が始まっており、登録ユーザー・組織の一部には早期導入プログラムが案内される予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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