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AI監視機能の利用率は54%──New Relicがオブザーバビリティ予測レポートの日本語版を発表

 オブザーバビリティプラットフォームを提供するNew Relicは、テクノロジー市場調査会社のEnterprise Technology Researchと共に調査と分析を実施し、第5版となる年次オブザーバビリティ予測レポート「2025 オブザーバビリティ予測レポート」の日本語版を作成し、11月4日に発表しました。

 同レポートは、世界23カ国、11業界にわたるITおよびエンジニアリング分野のリーダーやチームメンバー1700名を対象に調査を実施しており、企業におけるAIの利用拡大など、オブザーバビリティへの投資に影響を及ぼす主な重点領域、課題、傾向を明らかにしたものだ。

 調査ではまず、システム停止について質問された。

 システム停止の主な原因としては、ネットワーク障害、サードパーティまたはクラウドプロバイダーのサービス障害、ソフトウェア変更のデプロイの3つが挙がった。また、システムが停止した場合、エンジニアは業務時間の33%を問題解決や障害対応に費やしており、その影響の大きさが伺える。

 一方、技術スタック全体の可視化を指す「フルスタックオブザーバビリティ」の導入によって、重大なシステム停止に伴う損失コストがおおよそ半減する(未導入の場合1時間あたり200万ドルに対して、導入時は1時間あたり100万ドル)ことも示されている。

 次に、近年のオブザーバビリティ需要を押し上げる要因として、経営幹部の45%がAI技術の導入を挙げた。同調査では、背景として従来の監視手段では解決できない、システムの可視性に関する新たな課題を指摘している。

 オブザーバビリティにおけるAI監視機能の導入も進んでおり、利用率は2024年の42%から2025年には54%へと増加した。

 そのほか、組織のインシデント対応やオブザーバビリティ業務の向上に最も貢献するAI機能として、最も多く挙げられたのは「AIによるトラブルシューティング」で、次いで「根本原因の分析の自動化」「予測分析」「AIによる是正措置」「AIによるインシデント後のレビューの実施」が挙げられた。

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https://codezine.jp/news/detail/22494 2025/11/05 10:00

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