対象読者
- C++の最新バージョンの機能を把握したい方
- C++の経験者で、C++に改めて入門したい方
- プログラミング言語の最新パラダイムに関心のある方
必要な環境
本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。なお、一部のサンプルは以下の環境では動作しないか、あるいは実験的実装(Experimental)なので動作が不安定になる可能性があります。
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macOS Sequoia / Windows 11
- Xcode Command Line Tools 16.0(Clang 16.0.0)
- w64devkit 2.4.0(GCC 15.2.0)
主要コンパイラのC++対応状況
C++はC++ 23まで標準化されていますが(ISO/IEC 14882:2024)、コンパイラが全ての仕様をサポートできているわけではありません。Clang 16、GCC 15ともにC++ 17まではフル実装ですが、C++ 20以降の仕様に関しては未実装や実験的実装が混じっています。
最新の対応状況は、以下のページで確認できます。
C++プログラムのコンパイル
サンプルのコンパイルには、例えば以下のようにライブラリやC++バージョンの指定が必要です(Clang、GCCの場合)。
% gcc -o sample sample.cpp -lstdc++ -std=c++23
