Cursorは11月11日(現地時間)、シカゴ大学によるCursorエージェントがソフトウェア開発に及ぼす影響調査の結果を展開した。
同調査では、数万人に上るCursorユーザーを対象にエージェントへのリクエスト頻度およびコード編集の受け入れ状況を分析している。
まず、エージェントの効果を分析したところ、エージェントがデフォルトとして導入された企業ではプルリクエスト(PR)のマージ率が従来比39%増加したことが明らかになった。
また、職種・経験による傾向も見られ、経験豊富な開発者ほどエージェントによる編集を受け入れる割合が高いことが示された。経験年数が標準偏差で1増えるごとに、平均に対しおよそ6%受け入れ率が上昇している。
生産性指標への影響としては、マージプルリクエスト数の増加に対して、プルリクエストのリバート率やバグ修正率、1つのプルリクエストで編集される行数やファイル数など、他の指標には大きな変化が見られなかった。
さらにユーザー行動の分析では、1,000人のサンプルユーザーの会話開始リクエストの約61%が「コード実装」の指示となっていた。その他にはコードやエラーの説明、作業計画の依頼も多い。特に経験豊かな開発者はコード生成前に作業計画を立てる傾向にあった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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